...ろくに物を言わぬ男がいた開墾さんにしては少し物のわかった水と油とどっか色合のちがった仲間を悪化する者であり...
猪狩満直 「炭坑長屋物語」
...黄金なす柑子(かうじ)は枝にたわわなる新墾(にひばり)小野のあらき畑...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...今はだいぶすでに開墾されて立派な畑地になっていた...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...開墾(かいこん)及び諸種の土木工事の爲...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...昨日まで彼と彼の父とが開墾してきた地面があった...
豊島与志雄 「土地」
...君のいるあの胆吹の開墾地だがなあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...開墾事業が着々として進んでいることを知り...
中里介山 「大菩薩峠」
...「旦那(だんな)の山林開墾(やまおこ)しちやうめえのよ...
長塚節 「土」
...一度開墾して耕作していない土地が...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...一時無理をして四百メートル台くらいまで開墾したのに...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...駒(こま)ヶ岳(たけ)をめぐる未開墾の火山灰地帯と大沼の風光をつきぬけて...
服部之総 「望郷」
...何処(どこ)の原野の開墾(かいこん)を引受けてソレで幾らかの運上を納めようと云(い)う者もあり...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...何度か開墾しようとして渡ってゆく者もあったが...
柳田国男 「海上の道」
...その次に今一つの特性として開墾の後までも...
柳田國男 「地名の研究」
...直接自分が開墾をしようと思っても...
柳田國男 「名字の話」
...いざ開墾が始まるとなると...
柳田國男 「名字の話」
...ゆえに今日になっても右の手に七党の系図を持って、左の手に精密な地図を持って当って行くと、開墾の順序、分家のありさまがきわめて明瞭に分るのであります...
柳田國男 「名字の話」
...まず足元の一坪から開墾し始めた...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索