...飜りて所謂貴族的文學の間にその顛倒と墮落とを見た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...俺は俺の表情が又墮落してゐることを意識してゐた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...涙を墮(おと)し給ふ聖母をな忘れそ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...神々(かみ/″\)の涙が墮(お)ちて...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...これは素人考えに墮していますかな」博士は黙ってホーテンスに対していたが...
海野十三 「地球発狂事件」
...その機織場の屋根に穴をあけて斑駒(まだらごま)の皮をむいて墮(おと)し入れたので...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...【2】a.彼の小膽はむしろ卑怯に墮する...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...此頃は小説は固より俳句すら作る勇氣のない墮落...
高濱虚子 「俳諧師」
......
武田祐吉 「古事記」
...追放(つゐはう)とは墮獄(だごく)の輩(やから)が用(もち)ふる語(ことば)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...是れ固より政治階級の總墮落といふの外なしと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自墮落(じだらく)の身を持崩して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自墮落(じだらく)と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私もまた世の多くの虚無思想家が墮ち入るべき...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...自己實現の一契機に墮ちることがなく...
波多野精一 「時と永遠」
...「おぎん」の自分だけ天國の門へ入るよりも天主のおん教を聞く機會のなかつたために地獄へ墮ちてゐる筈の兩親の跡を追つて自分も地獄へ墮ちようと決心して切支丹の教を棄てる話などを擧げて...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...此變化を知らざるがために單調に墮ち了れり...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...Solon 去後の Athen は機に投じて私を營む策士の手に墮ちた...
森鴎外 「古い手帳から」
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