...體面國大總領僞善氏の地獄に墮つるを快げに瞰下する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自分の事を棚に上げて他人を輕蔑したり嘲笑したりする事を自慢にしてゐる張三李四の立脚地に墮落する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...寺院の勢いかでか墮つる期(ご)あるべき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...より惡き生活に墮ちた者が以前の状態に立歸らむとする思慕である...
石川啄木 「田園の思慕」
...君のやうに賭碁をやるやうに墮落しちや...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...腐敗墮落した貧民もまた...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...われ逝く水に對して、覺えず涙を墮す...
大町桂月 「月の隅田川」
...十風の現在と自分の未來を想像して墮落を想ふ...
高濱虚子 「俳諧師」
...墮落説勢力ヲ失ヒタルモ是ニ附隨セル名稱ハ未ダ其跡ヲ沒セザルナリ...
坪井正五郎 「石器時代總論要領」
...班固が斷代史を作つたのは歴史の墮落であると云つて之を書いた...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...更に墮落しております...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...それが先生がまだ下宿に居るうちにたうとう墮落してしまつたのだからいひやうは無いのである...
長塚節 「開業醫」
...救ふべからざる迷信に墮したものである...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...墮落のどん底にもがいて居る人間...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...超時間的墮罪といふが如きは吾々のあらゆる表象や概念を超越し...
波多野精一 「時と永遠」
...墮落に染つた生活がある...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私が墮落するでせう? 私は蜜蜂(みつばち)が野原で集める野蜜のやうに...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私の頬は迷惑と墮落の感じで...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
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