...「経験のないところに感動するってわけはないでしょう」彼は自分ながら皮肉な気持の増長するのを感じた...
有島武郎 「星座」
...彼が又これを読んで増長すると困るが...
宇野浩二 「質屋の主人」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...これに反して偶然変異がそのままに保存され蓄積し増長する多くの場合には不規則な花形...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...自分の謙徳を増長する事などに次第に力を籠めてゐたが...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...いかに酔っていても、船長の命令に服するだけの常識は残っているだろうが、もし、それをきかない時は、この殿様が御自身手を下して、あんな奴を御成敗――といっても、人間はダラシがないにはないけれども、船としてはいま無くてならない人になっているあのマドロス、殿様もあれを失いたくはなくていらっしゃるだろうから、思い切った御成敗をなさるわけにはゆかない、そうすると、あれが増長する...
中里介山 「大菩薩峠」
...これに反して電車や電話の設備があるにしても是非今日は向うまで歩いて行きたいという道楽心の増長する日も年に二度や三度は起らないとも限りません...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...向うはますます増長するばかり...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...少し人間より強いものが出て来て窘(いじ)めてやらなくてはこの先どこまで増長するか分らない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あんまり増長すると――」「脅かす気かい...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...女房が増長する――あツいけねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近頃増長した野郎だな」「お互ひに増長するのは結構なたしなみぢやないよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わがままの振舞いやが上に増長すると共に...
福田英子 「妾の半生涯」
...妾達が心配なんてすると反つて増長するんだね...
牧野信一 「妄想患者」
...戦功抜群というのを鼻にかけて増長するなよ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...戦功抜群と言うのを鼻にかけて増長するなよ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...老年になるに従つて増長するといふ「死の恐怖」が...
森鴎外 「妄想」
...どこまでも増長する...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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