...村人の「安心」は次第に増していった...
犬田卯 「沼畔小話集」
...火星人はいよいよその数を増して来るんだ」「えっ...
海野十三 「火星兵団」
...怪人集団を即時※滅すべしとの強硬意見が日に増して有力になって行った...
海野十三 「地球発狂事件」
...それでいて少しずつ高度を増して行く...
大阪圭吉 「白妖」
...あの周囲七十余里といわれておる海に等しい琵琶湖でさえ水嵩(みずかさ)が増しておるというのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...水はだんだん増して来るし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...実はそんなことにも増して...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...しかし数年来音楽が成功の度を増してゆくので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...以前にも増してあくまで惚(ほ)れ込んでいるような様子を示すようにしていたが...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...お君は自分の足が覚束(おぼつか)なくなるにつれて心細さが増してきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...平日(いつも)に増してお茶番の銅壺(どうこ)は煮(にえ)たち...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...夫婦相思(そうし)の情は日一日に弥(いや)増して...
福田英子 「妾の半生涯」
...漸次にその度が増してついにはこれを包んでしまい...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...おまえの粗雑な頭脳は? おまえの綿密でない思索力は? それよりもおまえの中に燃えていておまえが押え切れない情熱は?」実際私の情熱は私が冷静を装おうとすればするほど裏切る力を増してゆくように感ぜられて...
三木清 「語られざる哲学」
...段々親しみを増して来た...
水上滝太郎 「九月一日」
...速力を増して落ち散り...
横光利一 「旅愁」
...五尺ほどの水量は増してくるのが例年の実状であり...
吉川英治 「上杉謙信」
...殆ど流行的な勢で數を増して來...
吉川英治 「折々の記」
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