...頭髪には白いものが増していた...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...その頃には益々落つきを増して...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...私たちは前にも増して...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...彼女の肌に燃える光りはいよいよ明るさを増して来る...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...冴えてゐるがしだいに温(ぬ)くもりの増して来る日は...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...一時に氷が増してよく冷えると見えて...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...快楽の趣味は増していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...だんだん増してくる群衆の中を...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...すなわち米の配給をもう二割増して欲しいとか...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...その頻度が次第に増してきた...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...と風に煽られたまはり灯籠のシルエツトは益々意味もなく回転の速度を増して...
牧野信一 「好色夢」
...次第にその数を増して...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...併しそれらのどういう機会にも増して夜中に鳴く声は...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...文化二年に五人扶持を増して十人扶持にせられた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...さぬき屋の旦那はそれに五割増してくれた...
山本周五郎 「さぶ」
...一度退散した久左衛門の気苦労は再び増して来始めた風である...
横光利一 「夜の靴」
...水嵩(みずかさ)も増して...
吉川英治 「旗岡巡査」
...かかる逐次の資本所有者が受取る利潤の全額は常に逓増して行き...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索