...墓畔でせんいをする...
...墓畔でお墓の手入れをする...
...墓畔でしばらく立ち止まって祈る...
...墓畔に花を飾る。 (お花を供える。)...
...墓畔で先祖のことを思い出す...
...某教員が深夜墓畔(ぼはん)を通行せしに...
井上円了 「おばけの正体」
...その墓畔に咲いてゐた紫と紅の花を二三輪摘んで...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...それは確かに墓畔(はかば)で自分たちは棺の中へ入れられているところであった...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...菅茶山(かんさざん)の詩『客窓一夜聞松籟月暗楠公墓畔村』を想出して...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...ヒユースケン墓の事をかきて墓畔の梅と題し...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...階前の蝋梅一株を雑司ヶ谷先考の墓畔に移植す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...墓畔に移し植えたる蝋梅を見るに花開かず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...涙ヲ注シテ墓畔ニ埋メタルモノナリト云フ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「土用干ノ記」
...遂に墓畔の樹で縊死したといふことになる...
原勝郎 「鞦韆考」
...墓畔の家これは私が小学三四年のころの話である...
堀辰雄 「三つの挿話」
...何時かは先生の墓畔へ水瓶を埋めてこのマツカサススキを植え...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...香華を沽(う)る店とて見当らなかつたので墓畔水いろの小さな花を咲かせてゐた勿忘草の一と束をり取つて手向け戦後いのち全く再び郷土に帰住した報告をして...
正岡容 「下谷練塀小路」
...」しの竹の垣を結んだ一囲いの墓畔は...
室生犀星 「姫たちばな」
...神辺に於ては茶山が月下に思を墓畔の宿草(しゆくさう)に馳せた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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