例文・使い方一覧でみる「墅」の意味

...大なる別墅（べつしよ）を搆（かま）へ... 大なる別墅を搆への読み方
ハンス・クリスチアン・アンデルセン　Hans Christian Andersen 森鴎外訳「即興詩人」

...別墅の苑（その）の外に來ぬ... 別墅の苑の外に來ぬの読み方
ハンス・クリスチアン・アンデルセン　Hans Christian Andersen 森鴎外訳「即興詩人」

...今度のノーベル・プライズのために不意打ちをくらった世間が例のように無遠慮に無作法にあのボーアの静かな別墅（べっしょ）を襲撃して...
寺田寅彦「雑記（１［＃「１」はローマ数字、1-13-21］）」

...今は横浜の某氏が別墅（べっしょ）になって居る... 今は横浜の某氏が別墅になって居るの読み方
徳冨健次郎「みみずのたはこと」

...片岡家の別墅（べっしょ）にては... 片岡家の別墅にてはの読み方
徳冨蘆花「小説　不如帰」

...松風さびしき湘南（しょうなん）の別墅（べっしょ）に病める人の面影（おもかげ）は... 松風さびしき湘南の別墅に病める人の面影はの読み方
徳冨蘆花「小説　不如帰」

...そぞろに通り過ぎてゆきます……（あなたはドリアの別墅（べっしょ）にあの後また行かれましたか？）……するともうあなたの足は疲れます... そぞろに通り過ぎてゆきます……にあの後また行かれましたか？）……するともうあなたの足は疲れますの読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...――「ドリアの別墅を十歩も歩くとすぐに疲れてしまうなどと... ――「ドリアの別墅を十歩も歩くとすぐに疲れてしまうなどとの読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...水流に翡翠の飛ぶを見たりしは逗子の別墅に在りし時... 水流に翡翠の飛ぶを見たりしは逗子の別墅に在りし時の読み方
永井荷風「荷風戰後日歴　第一」

...林述斎が隅田川の風景を愛して橋場の辺に別墅（べっしょ）を築きこれを鴎（おうそう）と命名したのは文化六年である... 林述斎が隅田川の風景を愛して橋場の辺に別墅を築きこれを鴎と命名したのは文化六年であるの読み方
永井荷風「向嶋」

...倶忘軒百歩離れて我れ未だ世事を思はず桜散り敷く熱海の藤原さんの別墅を尋ねた時の光景...
平野萬里「晶子鑑賞」

...狛君（こまぎみ）の別墅（べっしょ）二楽亭広き水真砂のつらに見る庭のながめを曳（ひき）て山も連なる前の歌と同じ調子... 狛君の別墅二楽亭広き水真砂のつらに見る庭のながめを曳て山も連なる前の歌と同じ調子の読み方
正岡子規「曙覧の歌」

...数年後斃（たお）れて別墅の南に葬られ... 数年後斃れて別墅の南に葬られの読み方
南方熊楠「十二支考」

...岡医官台北別墅迎飲... 岡医官台北別墅迎飲の読み方
森鴎外「伊沢蘭軒」

...津軽の藩主の別墅（べっしょ）に鼬がいて... 津軽の藩主の別墅に鼬がいての読み方
山本周五郎「あだこ」

...城下の南にあるこの栢村の別墅（べっしょ）の塾で教えていた... 城下の南にあるこの栢村の別墅の塾で教えていたの読み方
山本周五郎「菊屋敷」

...梓は別墅付近の図を書きました... 梓は別墅付近の図を書きましたの読み方
山本周五郎「失蝶記」

...白石（しらいし）六三郎氏の別墅（べつしよ）六三園に小憩した... 白石六三郎氏の別墅六三園に小憩したの読み方
與謝野寛、與謝野晶子「巴里より」

「墅」の読みかた