...私(わたくし)どもの境涯(きょうがい)からは...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...早(はや)く上(うえ)の境涯(きょうがい)へ進(すす)む工夫(くふう)をせねばならぬ...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...その間彼のあわれなる妻子は、飢えたる腹をかかへて、言い知れぬ悲嘆の泪に暮れるばかり、守護の天使とても、境涯の懸隔は、これを如何ともするに由(よし)なく、ただ空しく、遠方から淪落(りんらく)の痴漢の暗き行末を、あわれみの眼もて見送るより外に、せん術(すべ)がないのである...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...一變した自分の境涯を見しながら...
有島武郎 「半日」
...にわかに自動的に道を求めねばならぬ境涯...
伊藤左千夫 「師を失いたる吾々」
...この二三年門外へは一歩も踏み出したことのない境涯を憐んで...
薄田泣菫 「独楽園」
...全くの世を捨人の御境涯であつたとは申しながら...
太宰治 「右大臣実朝」
...その美女の前に置かれてある首の境涯が羨(うらや)ましかった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...淡如水――それが私の境涯でなければならないから...
種田山頭火 「草木塔」
...一歩進めば破壊か死かといふ心の境涯に――? B達はすぐそれを外すやうにして...
田山録弥 「島の唄」
...自分のような境涯にいる娘や女にとっては...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...このうえもない気楽な境涯でした...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...お里は圓朝と別れて失意落魄の境涯に入り...
正岡容 「我が圓朝研究」
...幾年経てもこの泥棒的境涯を脱し得ざる人あり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...あなたがその境涯に堪へ得るかどうかなどゝいふ事は決して問題にしないでも...
水野仙子 「響」
...そうして彼らの境涯を憐みつつも...
柳田国男 「木綿以前の事」
...……女がこんな境涯にいて...
山本周五郎 「初蕾」
...流転(るてん)の境涯をつづけながら...
吉川英治 「剣難女難」
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