...境木などに至極宣敷ござります...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...勘次(かんじ)は其(その)朝(あさ)未明(みめい)にそつと家(いへ)の後(うしろ)の楢(なら)の木(き)の間(あひだ)を田(た)の端(はし)へおりて境木(さかひぎ)の牛胡頽子(うしぐみ)の傍(そば)を注意(ちうい)して見(み)た...
長塚節 「土」
...暑(あつ)い日(ひ)のもとに黄熟(くわうじゆく)した麥(むぎ)が刈(か)られた時(とき)畑(はたけ)はからりと成(な)つて境木(さかひぎ)に植(うゑ)られてある卯木(うつぎ)のびつしりと附(つ)いた白(しろ)い花(はな)が其處(そこ)にも此處(こゝ)にも目(め)に立(た)つて...
長塚節 「土」
...その証は一つではないが現存する諸国の峠の名を見渡しても立石峠・境木峠の類がきわめて夥(おびただ)しい...
柳田國男 「地名の研究」
...後世にも峠を境木峠と呼ぶもの多く...
柳田國男 「地名の研究」
...それには境木のことをことごとく標木と書いている...
柳田國男 「地名の研究」
...ヒョウは本来は境木のことであったが...
柳田國男 「地名の研究」
...ついに別の路を境木峠(さかいげとうげ)という方に開き...
柳田国男 「遠野物語」
...あまたの仲間の者とともに浜へ越ゆる境木峠を行くとて...
柳田国男 「遠野物語」
...三七境木峠(さかいげとうげ)と和山峠(わやまとうげ)との間にて...
柳田国男 「遠野物語」
...或る年境木越(さかいげごえ)の大谷地(おおやち)へ狩にゆきたり...
柳田国男 「遠野物語」
...境木を立てれば知らぬ間にこれを滑らせるし...
柳田國男 「名字の話」
...これも塚の越(こし)・境木(さかいぎ)峠・道祖神峠(さえのかみたわ)・榎木(えのき)峠の例と同じく...
柳田國男 「名字の話」
...国境木曾川のすぐ向うには...
吉川英治 「新書太閤記」
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