...が一朝塵界(じんかい)を脱して一万尺以上もある天上に来ると...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...遠く塵界を離れた大洋の上に浮び...
高濱虚子 「續俳諧師」
...後日われに又好まば之を與へんか?勇力いかにすぐるるも塵界の子はおほいなる威力遙かに優る神ヂュウスの旨に抗し得ず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...深山の気と塵界の匂いとが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...しばらくでも塵界(じんかい)を離れた心持ちになれる詩である...
夏目漱石 「草枕」
...自然の徳は高く塵界を超越して...
夏目漱石 「草枕」
...彼らがこの矛盾を冒(おか)して塵界(じんかい)に流転(るてん)するとき死なんとして死ぬ能(あた)わず...
夏目漱石 「野分」
...またこれを養うに遠方にゆき塵界(じんかい)を去らねばならぬものでない...
新渡戸稲造 「自警録」
...塵界(じんかい)を去るもよいが...
新渡戸稲造 「自警録」
...法皇様はいっさい塵界(じんかい)と交渉を絶っておいでになる御生活ぶりですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...445塵界の胸を暁天の光に浴せしめよ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...塵界遠いここに立てば...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??