...白犬は思ふさまのびをして塵溜(ごみため)の蔭(かげ)に行く...
石川啄木 「心の姿の研究」
...塵溜(ごみため)の蔭に行く...
石川啄木 「詩」
...電車といふものに初めて乘せられて、淺草は人の塵溜、玉乘に汗を握り、水族館の地下室では、源助の話を思出して帶の間の財布を上から抑へた...
石川啄木 「天鵞絨」
...浅草は人の塵溜(ちりため)...
石川啄木 「天鵞絨」
...俺は爰(こゝ)から十町離れた乞丐(こじき)横町の裏屋の路次の奥の塵溜(ごみため)の傍(わき)で生れたのだ...
内田魯庵 「犬物語」
...焼残りの書籍や文房具や洋物雑貨が塵溜のようにゴッタに積重ねられて隅々を塞げていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...塵溜を顛覆返したように散乱ってる中を煤けた顔をした異形な扮装の店員が往ったり来たりして...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...塵溜のやうな外國です...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...私はおそらくルクレチウスの一巻を塵溜(ごみため)の中に投げ込んでしまったであろう...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...塵溜(ちりだめ)の中を狩り...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...肥料溜(こえだめ)や塵溜(ちりだめ)を心の底に持っている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...塵溜(ごみだめ)をあさつてゐる雄鷄(をんどり)の生れ變りで結構だから」「呆れた野郎だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...塵溜(ごみため)からパンの皮を拾って食べてるくらいだけど...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...塵溜だってこれよりゃ隙があらあ...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...掃除をした鷄の糞を筵のまま裏口から塵溜へ持つていつて...
横光利一 「悲しみの代價」
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