...彼女は塵塚の中から這い出してきたようだ...
...彼は塵塚のような家に住んでいるらしい...
...暴風雨でできた塵塚が道路を覆っていた...
...この古本屋には本当に塵塚が積まれている...
...皮膚科の先生に見せたら、彼女の顔が塵塚だと言われた...
...自分は先に「悄然として塵塚の痩犬の如き一人物」と云つた...
石川啄木 「雲は天才である」
...塵塚(ちりづか)の塵(ちり)である...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...蝶よりも蠅が集(たか)ろう……さし捨(すて)のおいらん草など塵塚(ちりづか)へ運ぶ途中に似た...
泉鏡花 「瓜の涙」
...市内の隈々(くまぐま)塵塚(ちりづか)の片隅までも...
泉鏡花 「凱旋祭」
...一般に随筆と称するものは従来文学の世界の片すみの塵塚(ちりづか)のかたわらにかすかな存在を認められていたようである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...日当たりのいい塵塚(ちりづか)のそばに植えたのは...
寺田寅彦 「柿の種」
...そうでないものは塵塚(ちりづか)に捨てられ...
寺田寅彦 「田園雑感」
...永祿頃の本とかいふのに「塵塚(チリヅカ)物語」といふ本があります...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...あはれ果敢(はか)なき塵塚(ちりづか)の中(なか)に運命(うんめい)を持(も)てりとも...
樋口一葉 「軒もる月」
...「あはれ果敢(はか)なき塵塚(ちりづか)の中(うち)に運命を持てりとも...
樋口一葉 「軒もる月」
...塵塚の隅にもごろごろと有るべし...
樋口一葉 「花ごもり」
...蝮蛇(まむし)等と眼を見合せばたちまち気を奪われて死すといい(『塵塚物語』三)...
南方熊楠 「十二支考」
...蛇の魅力『塵塚(ちりづか)物語』は...
南方熊楠 「十二支考」
...永禄二年公家藤原某作てふ『塵塚(ちりづか)物語』巻三に卜部兼倶(うらべかねとも)説として...
南方熊楠 「十二支考」
...その中から小銭を見つけ出さなけりゃならない塵塚だ...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...フランスの鼻もちならぬ塵塚...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...『塵塚談(ちりづかだん)』という書物は...
柳田国男 「母の手毬歌」
...中でもひどいのは「塵塚(ちりづか)物語」という本である...
吉川英治 「私本太平記」
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