...又陸奥(みちのく)の塩竈(しほがま)の景色を写したので名高いあの東三条の河原院に...
芥川龍之介 「地獄変」
...紫蘇入(しそいり)の塩竈(しおがま)が両提(ふたつさげ)の煙草入と一所にぶらぶら...
泉鏡花 「薄紅梅」
...洲崎の塩竈……松風空風(からかぜ)遊びという...
泉鏡花 「薄紅梅」
...件(くだん)の塩竈を二包...
泉鏡花 「薄紅梅」
...若葉の中には塩竈桜か何かであらう...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...坊主(ぼうず)になる程伐(き)られた若木(わかぎ)の塩竈桜(しおがまざくら)であった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...汽船で塩竈へ歸らうとしたのである...
長塚節 「旅の日記」
...其内に今日は塩竈行の汽船は來ないといふ知せがあつた...
長塚節 「旅の日記」
...代(よ)が崎(さき)を過ぎて塩竈の杉の稍が遙かに見えて籬が島が舳にあらはれた時には船体の動搖は止んだ...
長塚節 「旅の日記」
...籬が島のあなたからは塩竈を出た小舟が白帆を揚げて走つて行く...
長塚節 「旅の日記」
...白帆を揚げた小舟は又それと行き違ひに塩竈をさして籬が島のあなたへはひる...
長塚節 「旅の日記」
...汽車が不通だというから塩竈(しおがま)を廻ったら...
柳田国男 「雪国の春」
...塩竈以北の海辺に住み...
柳田国男 「雪国の春」
...塩竈(しおがま)だが』『御遠方だな...
吉川英治 「篝火の女」
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