...「塩山へは此処からまだ二里と言ひやすだ...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...その山中(やまんなか)だアに……」「塩山に根本といふ家はあるかね」と自分は更に尋ねた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...上塩山(かみしほやま)の上尾(あげを)貞七の家を訪(たづ)ねた事があつた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...その帰りに塩山(えんざん)の湯にでも浸(つか)ってみるも一興であろう」「左様...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あの、七里村の恵林寺と申すのはいずれでござりましょうな」「恵林寺は、これを真直ぐに進んで行き、塩山駅へ出で、再び尋ねてみられるがよい、大きな寺ゆえ、直ぐに知れ申す」「それは忝(かたじけ)のうござる」若い侍は一礼して通り過ぎました...
中里介山 「大菩薩峠」
...水は忽ち日下部(くさかべ)や塩山(えんざん)一帯に溢れ出す...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここは塩山(えんざん)を去ること三里...
中里介山 「大菩薩峠」
...甲斐(かい)の国の塩山(えんざん)の駅から大菩薩峠(だいぼさつとうげ)に向って馬を進めて行く一人の旅人がありました...
中里介山 「山道」
...中折(なかおれ)の帽子をかぶって、脊広の洋服に糸楯(いとだて)、草鞋(わらじ)脚半(きゃはん)といういでたちで頬かむりした馬子に馬の口を取らせて、塩山からほぼ、三里の大菩薩峠を目ざして行く時は前にいった通り陽春の五月、日はまさしく端午(たんご)の当日であります...
中里介山 「山道」
...そこで馬を塩山方面へ返し...
中里介山 「山道」
...塩山(ゑんざん)...
樋口一葉 「ゆく雲」
...勝沼(かつぬま)から塩山(えんざん)あたりの山村が窓の外をユックリと走りすぎていきます...
三好十郎 「歩くこと」
...塩山は四十がらみ...
山本周五郎 「季節のない街」
...主人の塩山慶三は酒もタバコもたしなまず...
山本周五郎 「季節のない街」
...これは売り物ですか?」塩山一家の生活は...
山本周五郎 「季節のない街」
...塩山一家の貯金は確実にふえていった...
山本周五郎 「季節のない街」
...塩山家の経済では手の届かない高価なものばかりだし...
山本周五郎 「季節のない街」
...塩山家では結婚したとたんにおるいさんが采配をとった...
山本周五郎 「季節のない街」
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