...春挙さんの〈塩原の奥〉とか...
上村松園 「古い記憶を辿って」
...しかし、どうしたものか、局舎のうちには、塩原参謀と、杉内アナウンサーの姿が見当らなかった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...塩原参謀(しおばらさんぼう)だった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...戸波博士と警備司令部の快漢塩原参謀とが...
海野十三 「空襲葬送曲」
...塩原の箒川の谷はかなりに私の心を引く...
田山録弥 「あちこちの渓谷」
...塩原はその頃は無論好い...
田山録弥 「行つて見たいところ」
...また塩原あたりで耳にするあの潺渓でもなく...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
...先刻西那須野(にしなすの)を過ぎて昨年の塩原(しおばら)行きを想い出すままにこのはがきをしたため候(そうろう)...
寺田寅彦 「柿の種」
...塩原へもわずか五時間たらずで行けるような場所であったが...
徳田秋声 「黴」
...または円朝の『牡丹燈籠(ぼたんどうろう)』や『塩原多助』のようなものは...
永井荷風 「十六、七のころ」
...反対に少し古い趣味で塩原のやうなアカデミツクの景色――山あり...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...塩原へ行く道を通っただけの記憶でも...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...上野鶯渓(うぐいすだに)の塩原温泉に忍ばせてあるという事までが知れた...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...好物は、かん茂(も)のスジと切茸のつけ焼、白魚なら生きたままを生海苔で食べるという、三代前からの生粋の深川っ子で、旅といえば、そのとしまで、東は塩原、西は小田原の道了さまより遠くへ行ったことがなく、深川を離れたら三日とは暮せないひとが、どんな思いをしながらマルセーユへ辿りついたのだろう、巴里までの一人旅は、さぞ心細く情けなかったろう...
久生十蘭 「野萩」
...実際その前年も故人と共に塩原に遊んで...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...「塩原多助」のなかで...
正岡容 「寄席」
...近くは東京の金持奥某が塩原の山水に唐様(からよう)の地名を附けたりしておるが...
柳田國男 「地名の研究」
...「粟田口」「累(かさね)ヶ淵」「榛名の梅ヶ香」「池ヶ鏡」「名人長次」「塩原多助」と数々の新作を発表して満都の好評を博したのは...
山本笑月 「明治世相百話」
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