...「塩田大尉、あれをごらんください...
海野十三 「怪塔王」
...(塩沢より一里ばかり)庵主(あんしゆ)にも対話(たいわ)なし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...その前ぶれのように四谷塩町から出た火が...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...ペルシアでも塩気のある土を食う...
寺田寅彦 「話の種」
...久子は塩の壜を持ち出した...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...塩化洗滌薬(えんかせんじょうやく)と硝酸銀とを腐蝕部の奥まで達せさせるのも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もちろん主成分は塩化ナトリウムであるが、俗にいう苦汁(にがり)すなわち塩化マグネシウムが、粗製塩には、かなりの量はいっている...
中谷宇吉郎 「塩の風趣」
...塩物屋(しおものや)に鮭(さけ)の切身が...
夏目漱石 「野分」
...塩豆を買って来るじゃないか...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...それを助けるためにお供の連中は遠州(えんしゅう)御前崎(おまえざき)に塩田(えんでん)をつくれとなった...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...塩っぽい涙をくゝみながら...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...三 夫婦相愛これより漸(ようや)く米塩(べいえん)の資を得たれども...
福田英子 「妾の半生涯」
...それには茎(じく)の堅い肉の厚い上等の松茸を使わなければなりませんがその松茸を短冊に切って殺虫のために一旦塩水へ漬けておきます...
村井弦斎 「食道楽」
...胡麻塩頭(ごましおあたま)を五分刈にして...
森鴎外 「里芋の芽と不動の目」
...わたしの食卓に塩気のあるパンをだすことがない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――塩税に関して我々のなしたところの...
横光利一 「上海」
...矢代は塩野を先にやらせて立ち停った...
横光利一 「旅愁」
...が四谷の塩町に行くまでは自分はまだ幾分の平静を保つことができた...
和辻哲郎 「地異印象記」
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