...塗板(ぬりいた)も有(も)たせねばならぬかとか...
石川啄木 「足跡」
...塗板ももたせねばならぬかとか...
石川啄木 「足跡」
...鎧櫃の前の塗板の柔らかそうなところへ勢い込んで槍を立てると...
中里介山 「大菩薩峠」
...塗板がセンベイ食べて春の日の夕暮は静かですアンダースロウされた灰が蒼ざめて春の日の夕暮は穏かですあゝ...
中原中也 「春の夕暮」
...塗板(ぬりばん)を眺めていると...
夏目漱石 「永日小品」
...塗板(ぬりばん)に書いてある記元節の記の字へ棒を引いて...
夏目漱石 「永日小品」
...そうして塗板に気がついた...
夏目漱石 「永日小品」
...今晩の語り物が塗板に白くかいてある...
夏目漱石 「虞美人草」
...数学はできるまで塗板(ボールド)の前に立っているのを常としていた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...塗板拭きがけしとばされると同時に...
本庄陸男 「白い壁」
...夕映えの反射がそこで折れて塗板の上をあかるくした...
本庄陸男 「白い壁」
...答の出来ない生徒を塗板の前へ直立させて置く例になっていた...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鰐口は塗板に背中を持たせて空を嘯(うそぶ)いた...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...塗板はがたりと鳴った...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...赤い塗板などへその日その日の魚の名ばかり列べてある...
山本笑月 「明治世相百話」
...やはり塗板が出て一品書きの値段付き...
山本笑月 「明治世相百話」
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