...生々(なまなま)しい一色のペンキで塗り立てた二三階建ての家並(やな)みが...
有島武郎 「或る女」
...エナメルを塗り立てて...
石井柏亭 「大切な雰囲気」
...中には肌をぬいで襟首を塗り立てているものもある...
高浜虚子 「丸の内」
...あんなにゴチャゴチャ塗り立ててるから可笑(おか)しいんだよ」「つまり馬鹿よ」ナオミはだんだん自信を恢復(かいふく)して来たらしく...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...朱や緑で塗り立てたジャンクがたくさんに通る...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...何か神秘めいた陰影を塗り立てて...
徳田秋声 「仮装人物」
...貝殻のように白く塗り立てて...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...塗り立てて瓢箪形(ひょうたんなり)の池浅く...
夏目漱石 「虞美人草」
...まっ白に塗り立てた娘が...
夏目漱石 「三四郎」
...凄まじい厚化粧に塗り立てているのを始め...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...凄まじい厚化粧に塗り立てゝ居るのを始め...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...塗り立ての墨の生々しさを見せて恐しく頑固(ぐわんこ)に突つ立つて居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...盲目(めくら)が杖(つえ)を振り回しでもするようにむやみに塗り立てた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...宝石をつけ脂粉をごてごてと塗り立てている...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...「塗り立ての舷側のペンキが剥げたんで...
牧逸馬 「運命のSOS」
...白粉と紅(べに)丈ではいくら濃く塗り立てゝも滿足出來なくなつて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...あまりにも人為的に塗り立てて我々に示すので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...水色に塗り立てたカフェなどができたけれども...
柳田国男 「雪国の春」
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