...それに附属する塗り物...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...みれば左の手に瓢箪(ひょうたん)を持ち右の手にちいさな塗り物の盃(さかずき)を持ってわたしに突きつけているのである...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...それらの塗り物の沼のような深さと厚みとを持ったつやが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...多くは塗り物を用いると云う...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...吸い物椀に今も塗り物が用いられるのは全く理由のあることであって...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...あれを塗り物の菓子器に入れて...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...老人は近頃「酒は塗り物に限る」と云い出して...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...そこにある塗り物の菓子箱を指さして...
近松秋江 「黒髪」
...その人形や塗り物の菓子器の彼方(むこう)にいろいろな男の影が見えるような気がした...
近松秋江 「黒髪」
...きれ類とか塗り物とか...
羽仁もと子 「女中訓」
...朱雀院のは塗り物でない浅香の懸盤(かけばん)の上で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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