...朱塗りの神橋に隣るべく...
芥川龍之介 「松江印象記」
...すると犯人は麻雀牌(こま)の彫(ほ)りの中に毒薬を塗りこんだというわけですな」と雁金検事は感嘆した...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...生々しいペンキ塗りの如く私の瞳孔を刺した...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...それこそ恥の上塗りですわ...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...表面だけを注意して塗り立ててる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...世子の膳具は黒の漆塗りに金で蒔絵がしてあって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...丁寧にその罅を塗りつぶしていた...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...この絵は地を群青に塗りつぶし...
中谷宇吉郎 「八戒に遭った話」
...そこの畳に黒塗りぶちの大きな衝立(ついたて)がたっている...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...墨を塗りつけてな...
火野葦平 「花と龍」
...しかしそれがただ単に作品全体の背景または地塗りとなっているだけでなく...
三好十郎 「恐怖の季節」
...花崗石(みかげいし)を塗り込めた敲(たた)きの庭まで...
森鴎外 「雁」
...主(しゅ)にまつろへる女子(おみなご)は香料を750み体(からだ)に塗りまつり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...まっ白に塗りつぶすのであった...
山本周五郎 「青べか物語」
...三平は鏡をのぞきながらそこにあるお白粉(しろい)を真白に塗り付けた...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...祝賀の一色に塗りつぶされた...
吉川英治 「三国志」
...ほんとに」「逃げましょうか」「…………」塗りぼねの妻戸の外に...
吉川英治 「親鸞」
...轅(ながえ)の塗りは剥(は)げ落ち...
吉川英治 「源頼朝」
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