...大寺院はどんより曇った空にやはり高い塔や円屋根(まるやね)を無数の触手のように伸ばしています...
芥川龍之介 「河童」
...』けれどもバルタザアルは魔法師にならうと決心したから、塔を一つ建てた...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...キンカ糖の塔のように崩れた行先が眼の前に横たわった...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...坑道を通って外へ鉱石をはこび出すためのケーブル吊下(つりさ)げ式の運搬器(うんぱんき)も、その鉄塔も、爆風のため吹きとんでしまい、今は切れ切れになった鋼索(こうさく)が、赤い土のあいだから、枯草のように顔を出しているだけであった...
海野十三 「宇宙戦隊」
...あの塔はなんでしょうか」三根夫は...
海野十三 「怪星ガン」
...いよいよこの上に怪塔王がいる部屋があるのにちがいない...
海野十三 「怪塔王」
...今我等の登つてゐる塔の影は塔に近い一反ばかりの菜の花の上に落ちて居る...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...小さな獣(けもの)が一つ、乱離とした卒塔婆と、石塔との間に、うずくまっているのを認めたものですから、茂太郎は、「来い、来い」と小手招きすると、その獣は、ニャオと鳴いてあちらへ行ってしまいます...
中里介山 「大菩薩峠」
...「塔」の見物は一度に限ると思う...
夏目漱石 「倫敦塔」
...エッフェル塔はよかったねえ...
久生十蘭 「野萩」
...ロンドン塔の刑場で首を斬られたヘンリー八世の皇后カザリンやエドワード五世兄弟の死は無窮のあわれさを感じさせるが...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...友達が醵金して拵へてくれた石塔も立派に出来た...
正岡子規 「墓」
...いまやわれ下界を離れたるこの塔のいただきにて...
森鴎外 「文づかい」
...海で死んだ人達の記念のために立ててある卒塔婆の上に刻んであつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...漆(うるし)のような塔内(とうない)の闇(やみ)から...
吉川英治 「神州天馬侠」
...第三のゆりの塔を...
吉川英治 「随筆 新平家」
...案内をして来た羅門塔十郎の声がした...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...塔の好きなわたくしはこの五重塔の美しさをあらゆる方角から味わおうと試みた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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