...これを呑んだもんだろうかね」彼は脂肪の塊りみたいな腕で...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...大きなコンクリートの塊りが足の踏み場もなく...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...黒く朽たる木の葉の塊りたるなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...大きな塊りになされて...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...それは血の塊りでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その円球の内側の中核には真赤な火の塊りがとろとろと渦巻いてゐる...
原民喜 「心願の国」
...青い夜空に茫とした白い塊りが浮いてゐる...
原民喜 「焔」
...そこから茫とした夜の塊りが見える...
原民喜 「魔のひととき」
...勝手の扉と向き合う大きな長椅子の後にひと塊りになる...
久生十蘭 「魔都」
...路地の奥に一と塊りになつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...恐怖四人の人間の塊りをのせた自動車は...
平林初之輔 「犠牲者」
...最初のうちはただ雪明りにうっすらと明るんだまま一塊りになってしか見えずにいたが...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...教会のまわりにあちらこちらと一塊りになって立ち話をしだしている外人達からずんずん離れて...
堀辰雄 「木の十字架」
...うつかり酒の酔などに駆られると碌でもない因果観念の塊りが爆発して世にも浅猿しい青鬼と化す怖れがあつたので...
牧野信一 「夜見の巻」
...歪んだりごみをかぶった大きい塊りになったりしたことでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そしてそれをたまに小さな一と塊りづつ吐き出してゐる...
三好達治 「測量船拾遺」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...人間がいつの間にやら金の塊りに見えて来る...
横光利一 「欧洲紀行」
便利!手書き漢字入力検索