...それは翌日になつて十三圓だと知れて安堵した...
石川啄木 「病院の窓」
...安堵(あんど)の色をあらわした...
海野十三 「恐竜島」
...ほっと安堵(あんど)の吐息をもらした途端に...
太宰治 「誰」
...庶民の安堵(あんど)する暇(いとま)が少ないように見える...
寺田寅彦 「災難雑考」
...傍観者の自分もそれでやっと安堵(あんど)の思いをしたことであった...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...ようやく良縁定まりて父の安堵(あんど)われもうれしと思う間もなく...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...彼女はほっと安堵して...
豊島与志雄 「変な男」
...處禹之堵...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...都人士女堵ヲ傾ケ袂ヲ連ネ黄塵一簇雲集群遊ス...
永井荷風 「上野」
...同じような興奮と安堵とを感ずる...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...それにもまして大きな安堵が休んでゐたことであらう...
菱山修三 「再びこの人を見よ」
...フィールデンを見て、安堵した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...どういう安堵したことがらよりも...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...みんなは吻(ほっ)と一ト安堵をした...
室生犀星 「童子」
...しんそこ安堵(あんど)したというようすだった...
山本周五郎 「さぶ」
...信孝は馬を降りて全軍堵列(とれつ)のあいだを通った...
吉川英治 「新書太閤記」
...この儀も安堵(あんど)がならぬ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...一尾を釣り得て彼は少なからず安堵(あんど)したらしく...
若山牧水 「古い村」
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