...幾分か安堵(あんど)して...
芥川龍之介 「忠義」
...われに返って自分一人(ひとり)きりなのに安堵(あんど)して...
有島武郎 「或る女」
...ほっと安堵(あんど)の息をつく隙(すき)も与えず...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...君の信仰している天理教の教師だね」侯爵は、怪人物の素姓が分ると、安堵して云った...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...いずれも安堵の胸を撫で下したが...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...彼女はほっと安堵して...
豊島与志雄 「変な男」
...上下の御安堵之にすぎずと奉存候」というのである...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究後日譚」
...僕は決して安堵即ち自由とはいわぬ...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...其方(そち)が心(こヽろ)一つにて我(わ)れも安堵(あんど)姫(ひめ)に疵(きず)もつかず...
樋口一葉 「曉月夜」
...喧嘩をしなくてもすんだ、という安堵感が、仲仕たちの憂鬱と緊張とを、解いていた...
火野葦平 「花と龍」
...傷は二十三ヶ所ほどあるが、派手なばかり、どれも浅いから、命には別状ない――それを聞いて、安堵した...
火野葦平 「花と龍」
...今度の為吉の場合には安堵と悦びの他何もなかった...
牧逸馬 「上海された男」
...安ツぽい夢を払つたやうな安堵を感じた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...どういう安堵したことがらよりも...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...殉死した人たちは皆安堵(あんど)して死につくという心持ちでいたのに...
森鴎外 「阿部一族」
...将軍家から「六十二万石安堵(あんど)」の墨付を賜わったのである...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...早う安堵させてくれい)と...
吉川英治 「大岡越前」
...阿堵(あと)一点...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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