...それは翌日になつて十三円だと知れて安堵した...
石川啄木 「病院の窓」
...彼は大安堵をして...
海野十三 「地獄の使者」
...目の前の地上に明々(あかあか)と照らし出された二人の影法師に僅かな安堵を覚えながらそれでも夢中で駈けつづけた...
大阪圭吉 「坑鬼」
...瑞北宝は無事に群中にありて大に安堵せり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...安堵(あんど)に似たものを感ずるらしいが...
太宰治 「如是我聞」
...私達は全員堵列礼に臨む東洋艦隊の艦長夫妻のように見て廻った...
谷譲次 「踊る地平線」
...小民を安堵(あんど)せしむるが如き...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...」竹山は安堵したように息をついて...
豊島与志雄 「椎の木」
...聴衆が落ち着いてるのを見ると初めて安堵(あんど)します...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幾らか安堵の色を見せた...
中村地平 「悪夢」
...が、今、山が幸いにして中途で食い止ったことを見届けて、安堵したらしく、何とも言えない涙ぐましい微笑を見せたのであった...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
......
牧野信一 「スプリングコート」
...まあ晨子のことは幸い日下部さんのお肝煎(きもいり)でどうやら安堵出来そうでございます...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...「そうか」正成は安堵のていで...
吉川英治 「私本太平記」
...「安堵(あんど)せよ」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...四民の安堵(あんど)をはかるのは...
吉川英治 「新書太閤記」
...波多野氏の旧領も安堵(あんど)となれば...
吉川英治 「新書太閤記」
...阿堵(あと)一点...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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