...国内平穏に帰し民みな堵(と)に就(つ)けり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...私は少し安堵して...
江戸川乱歩 「双生児」
...親父たちの意志如何にかゝはらず(實はむしろ親父たちの思ふ壺にはまつて)生死を堵しての戀愛關係に陷入らしめることになるのです...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...負傷した男は安堵の溜息をもらした...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...このやうな不思議な安堵感を私に与へてはくれなかつた...
太宰治 「津軽」
...安堵したと申す方が正しいでしょう...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...久保田さんは少し極りが悪くなるくらいに安堵して...
豊島与志雄 「人の国」
...それが自然(しぜん)と取(と)り入(い)りの阿堵物(あとぶつ)になることは言(い)ふまでもない...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...さしずめフィールデンの努力が無駄になったようだったが、そのときある考えがひらめき、安堵した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...あの安堵の微笑に気がついた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...(と安堵のといきをついて)あの...
三好十郎 「樹氷」
...(オウィディウス)城壁の内側にありてすら安堵の思いなく郊外は至るところほしいままなる掠奪に委せられたり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さぞ安堵(あんど)なすったことでしょう」甲斐はあいまいに微笑した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...地表を蔽った武器の爆薬の堵列した進行のさま...
横光利一 「旅愁」
...彼とおなじ程度の歓喜と大きな安堵(あんど)を揺りうごかした...
吉川英治 「私本太平記」
...迷ひ者安堵(あんど)...
吉川英治 「私本太平記」
...ご安堵(あんど)あれよ」彼は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...御養生の方はおひきうけ致す」「それにて安堵(あんど)いたしました...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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