...やがて彼は安堵の溜息をもらした...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...山吹かなにかの生垣に沿うてたくさんの卒堵婆が林のやうに立つてゐた...
太宰治 「思ひ出」
...卒堵婆小町(そとばこまち)を眼前にありありと見ました...
太宰治 「新釈諸国噺」
...鼎を堵して競走に送りし馬をエーリスの 700アウゲーアス王奪ひとり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...同じような興奮と安堵とを感ずる...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...番牛が合図するまではいささか安堵(あんど)の体(てい)であるという...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...ほっと安心して鞍上(あんじょう)で安堵(あんど)した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...安堵のため息をついた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...ただ壕を廻らせたゞけで安堵の胸を抱き...
牧野信一 「東中野にて」
...いくらか安堵した...
松本泰 「日蔭の街」
...」「それを聞いて我ら安堵(あんど)のおもいがした...
室生犀星 「津の国人」
...看(み)るものが堵(と)の如くであった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...双方のしあわせと存じます」「それをうかがって安堵した」玄蕃は本当に肩の荷をおろしたというようすだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...深い安堵(あんど)と気おちとで...
山本周五郎 「めおと蝶」
...さぞ安堵(あんど)なすったことでしょう」甲斐はあいまいに微笑した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...芸州も同じように永代不易の安堵状が渡されていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...御安堵(ごあんど)なされませ...
吉川英治 「茶漬三略」
...漸く蘇生の思ひをした百七十七箇村の百姓たちはやれ/\と安堵する間もなく茂左衞門の捕へられたを聞いて大いに驚き悲しみ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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