...彼は場所柄、山でキャンプをすることが何度もあった...
...結婚式の場所柄、彼女をプロポーズした...
...地震の場所柄、家の中が大変なことになった...
...彼女は場所柄、海が好きでよく旅行に出かける...
...場所柄、この地域は美味しい海産物が多い...
...然し場所柄だけに...
岩本素白 「六日月」
...場所柄お客様はほとんど学生ですし...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...山谷堀(さんやぼり)に上がれば雨はら/\と降り来るも場所柄なれば面白き心地もせらる...
寺田寅彦 「半日ある記」
...然し場所柄として...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...相手や場所柄をも顧慮せず...
豊島与志雄 「電車停留場」
...場所柄でござりまする...
中里介山 「大菩薩峠」
...場所柄にも無い異様な静けさが胸を打ちます...
野村胡堂 「悪人の娘」
...江守さん」「有難い」二人は場所柄も忘れ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...見馴れた場所柄とも思えぬ...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...ポカポカする秋日和(あきびより)、頬冠(ほおかむ)りは少し鬱陶(うっとう)しいが、場所柄だけに、少し遅い朝帰りと思えば大して可笑(おか)しくはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...出雲屋の食客じゃ――」半四郎は場所柄を考えたか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...場所柄ながら少しばかりにんがりとします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...場所柄ってことを知らねえのか」手ひどく平次にたしなめられました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎が案内したのは、二丁目の裏通り、御用空地に面した三軒建の長屋で、場所柄でもあり、木口も建具も調度も、浪宅とは思へぬ洒落れたものでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...老婆の後ろに、それを介抱するやうに差覗くのは、びつくりするやうに美しい娘、あとでそれは、勝藏の一人娘で、老婆には孫にあたる、お秋といふ十八になる評判者とわかりましたが、この突き詰めた空氣の裏に、ピカピカする存在は、少なからず八五郎を驚かした樣子で、場所柄も辨へず、平次の袖を引いたり何んかして居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...樽屋の店は、大通りから少し入つて居りますが、場所柄でもあり、數代に傳はる暖簾(のれん)で、當主の金兵衞は、なか/\のやり手と言はれて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...空虚で退屈な心の補いに恋をし始めたにすぎない相手があまりに冷淡に思い上がった態度をとっているのは場所柄にもふさわしくないことであると不快に思われる心から...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...場所柄を忘れて腹を抱えた事でした...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索