...彼は場所柄、山でキャンプをすることが何度もあった...
...結婚式の場所柄、彼女をプロポーズした...
...地震の場所柄、家の中が大変なことになった...
...彼女は場所柄、海が好きでよく旅行に出かける...
...場所柄、この地域は美味しい海産物が多い...
...細い釘店(くぎだな)の往来は場所柄(がら)だけに門並(かどな)みきれいに掃除されて...
有島武郎 「或る女」
...この魔のような小母さんが、出口に控えているから、怪(あやし)い可恐(おそろし)いものが顕(あら)われようとも、それが、小母さんのお夥間(なかま)の気がするために、何となく心易(こころやす)くって、いつの間にか、小児(こども)の癖に、場所柄を、さして憚(はばか)らないでいたのである...
泉鏡花 「絵本の春」
...然し場所柄として...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...場所柄にもなくつい酒となったような有様です...
豊島与志雄 「春」
...場所柄も結構らしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...「何と言ってもお場所柄...
中里介山 「大菩薩峠」
...ずいぶん念入りに拙い字でしょう」平次は場所柄にも似ず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...場所柄に似ぬ小さい庭があつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...場所柄ってことを知らねえのか」手ひどく平次にたしなめられました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...場所柄の陰惨な空気にそぐわない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...老婆の後ろに、それを介抱するやうに差覗くのは、びつくりするやうに美しい娘、あとでそれは、勝藏の一人娘で、老婆には孫にあたる、お秋といふ十八になる評判者とわかりましたが、この突き詰めた空氣の裏に、ピカピカする存在は、少なからず八五郎を驚かした樣子で、場所柄も辨へず、平次の袖を引いたり何んかして居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「お母様ッ」場所柄も何も忘れて...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...場所柄を超越した呑気(のんき)さで話し出しました...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...埃を溜めたりする場所柄では無い...
葉山嘉樹 「井戸の底に埃の溜つた話」
...連騎の者が場所柄に騎馬では余り風(ふう)が悪いと止(と)めて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...さりとは場所柄もわきまえぬあるじ殿ではある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...俳優も粒ぞろいで場所柄だけに景気もよかったが...
山本笑月 「明治世相百話」
...場所柄もわすれて...
吉川英治 「新・水滸伝」
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