...彼は場所柄、山でキャンプをすることが何度もあった...
...結婚式の場所柄、彼女をプロポーズした...
...地震の場所柄、家の中が大変なことになった...
...彼女は場所柄、海が好きでよく旅行に出かける...
...場所柄、この地域は美味しい海産物が多い...
...場所柄を思ってそのうえの軽口(かるくち)をさし控(ひか)えようとすると...
岩野泡鳴 「猫八」
...佐用媛がいきなりホームからレール目懸(めが)けて飛びこんだのだ!それから後の騒ぎは、場所柄だけに、大変なものであった...
海野十三 「赤外線男」
...その代り以後はちと場所柄をわきまえるようにしてもらいたいものだて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...場所柄お客様はほとんど学生ですし...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...二人の男が場所柄も忘れて喧嘩(けんか)するなんて云うことは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一瞥した瞬間場所柄荷馬車馬でもゐるのかと思つたのだが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...山谷堀(さんやぼり)に上がれば雨はら/\と降り来るも場所柄なれば面白き心地もせらる...
寺田寅彦 「半日ある記」
...ぢたい場所柄もよくなかつたんですよ...
永井荷風 「にぎり飯」
...見馴れた場所柄とも思えぬ...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...場所柄で藝妓衆や水茶屋の姐さん方がよくお買ひになりますよ」土産(みやげ)物屋のお神さんの記憶(きおく)は甚だ心細いものです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...場所柄に不似合な品(しな)などを作つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...場所柄が場所柄だけに...
久生十蘭 「魔都」
...この場所柄と時節柄とを弁別して規則あらしむるはすなわち心事の明らかなるものなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...境遇も違ふし場所柄も違ふ...
牧野信一 「蝉」
...場所柄エリスの来そうもないところなので...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...場所柄になく大きな音を立てて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...万端整ったところで場所柄だけに...
山本笑月 「明治世相百話」
...嫌といおうが拝もうが助けておくことはならねえんだ」「おのれ場所柄をも弁(わきま)えずに...
吉川英治 「剣難女難」
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