...彼は場所柄、山でキャンプをすることが何度もあった...
...結婚式の場所柄、彼女をプロポーズした...
...地震の場所柄、家の中が大変なことになった...
...彼女は場所柄、海が好きでよく旅行に出かける...
...場所柄、この地域は美味しい海産物が多い...
...この魔のような小母さんが、出口に控えているから、怪(あやし)い可恐(おそろし)いものが顕(あら)われようとも、それが、小母さんのお夥間(なかま)の気がするために、何となく心易(こころやす)くって、いつの間にか、小児(こども)の癖に、場所柄を、さして憚(はばか)らないでいたのである...
泉鏡花 「絵本の春」
...その代り以後はちと場所柄をわきまえるようにしてもらいたいものだて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...御場所柄のことで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...山谷堀(さんやぼり)に上がれば雨はら/\と降り来るも場所柄なれば面白き心地もせらる...
寺田寅彦 「半日ある記」
...つい二言三言場所柄をわきまえぬ……ひと口に言えば...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...場所柄からこれは植木屋かとも思われて...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...場所柄も結構らしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...場所柄によっては必要以上におびえ込み...
中里介山 「大菩薩峠」
...縁側に坐つて、存分に春の陽を浴びて居りますが、キリヽとして好い男振りが、場所柄も、主人の傲慢さにも壓服される氣色がありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...場所柄必死と噛み殺しているといった肌合の娘です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...場所柄も何も考える遑(いとま)もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...場所柄に似ぬ小さい庭があつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...場所柄に不似合いな品だと思わないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...場所柄に似合わず四方に放散しましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...場所柄に似合はず四方に放散しましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...場所柄にも不似合の感じです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お客樣?」場所柄らしくない艶(あで)やかな聲がして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小田切三也(おだぎりさんや)の娘真弓(まゆみ)と、その従兄(いとこ)の荒井千代之助(あらいちよのすけ)は、突き詰めた恋心に、身分も場所柄も、人の見る目も考えては居なかったのです...
野村胡堂 「百唇の譜」
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