...彼は場所柄、山でキャンプをすることが何度もあった...
...結婚式の場所柄、彼女をプロポーズした...
...地震の場所柄、家の中が大変なことになった...
...彼女は場所柄、海が好きでよく旅行に出かける...
...場所柄、この地域は美味しい海産物が多い...
...と同時に場所柄(がら)を失した笑い声だと思ったものは泣き声だったことを発見した...
芥川龍之介 「文章」
...場所柄を思ってそのうえの軽口(かるくち)をさし控(ひか)えようとすると...
岩野泡鳴 「猫八」
...場所柄の磯節聞かむとて...
大町桂月 「常磐の山水」
...場所柄お客様はほとんど学生ですし...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...つい二言三言場所柄をわきまえぬ……ひと口に言えば...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...場所柄になく非常に細(こま)やかで綺麗だった...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...場所柄にもなくつい酒となったような有様です...
豊島与志雄 「春」
...もっと場所柄のいい綺麗な家へ引移らずにいるのやら...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...ことにお場所柄であるから...
中里介山 「大菩薩峠」
...四十八そこから見渡した外部(そと)の光景も場所柄(ばしょがら)だけに賑(にぎ)わっていた...
夏目漱石 「明暗」
...場所柄にも無い異様な静けさが胸を打ちます...
野村胡堂 「悪人の娘」
...近江屋も片手間ながら場所柄だけの商売はあったわけです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...場所柄に似ぬ小さい庭があつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...佐渡屋平左衛門は、大地主の大金持で、土地の旦那衆で立てられておりましたが、場所柄だけに、家はそんなに広くはなく、二階建の下の居間の隣、六畳の仏間で、手に水晶の珠数を掛けたまま、朱(あけ)に染んで死んでおりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その間に場所柄だけに幾つかの小料理は散在しないことはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...場所柄が場所柄だけに...
久生十蘭 「魔都」
...場所柄エリスの来そうもないところなので...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...場所柄を忘れて腹を抱えた事でした...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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