...彼は場所柄、山でキャンプをすることが何度もあった...
...結婚式の場所柄、彼女をプロポーズした...
...地震の場所柄、家の中が大変なことになった...
...彼女は場所柄、海が好きでよく旅行に出かける...
...場所柄、この地域は美味しい海産物が多い...
...と同時に場所柄(がら)を失した笑い声だと思ったものは泣き声だったことを発見した...
芥川龍之介 「文章」
...佐用媛がいきなりホームからレール目懸(めが)けて飛びこんだのだ!それから後の騒ぎは、場所柄だけに、大変なものであった...
海野十三 「赤外線男」
...場所柄からこれは植木屋かとも思われて...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...場所柄も結構らしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...場所柄で芸妓(げいしゃ)衆や水茶屋の姐(ねえ)さん方がよくお買いになりますよ」土産物屋のお神(かみ)さんの記憶ははなはだ心細いものです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ポカポカする秋日和(あきびより)、頬冠(ほおかむ)りは少し鬱陶(うっとう)しいが、場所柄だけに、少し遅い朝帰りと思えば大して可笑(おか)しくはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...縁側に坐って、存分に春の陽を浴びておりますが、キリリとして好い男振りが、場所柄も、主人の傲慢さにも圧服される気色がありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...縁側に坐つて、存分に春の陽を浴びて居りますが、キリヽとして好い男振りが、場所柄も、主人の傲慢さにも壓服される氣色がありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ハツハツハツ」小豆澤小六郎は場所柄も辨(わきま)へず笑ひ出すのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...場所柄ってことを知らねえのか」手ひどく平次にたしなめられました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...場所柄至つて靜かなところですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その間に場所柄だけに幾つかの小料理は散在しないことはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それに好い加減古びてゐるのと場所柄とで...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...すこしは場所柄をわきまえろ...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...場所柄になく大きな音を立てて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...さりとは場所柄もわきまえぬあるじ殿ではある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...場所柄もあるだろうが...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...場所柄を忘れて腹を抱えた事でした...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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