...鍋(なべ)で御酒(ごしゅ)――帳場ばかりか...
泉鏡花 「薄紅梅」
...お飯炊(まんまたき)の世話場ばかり勤めます...
泉鏡花 「婦系図」
...それは工場ばかりであった...
海野十三 「怪星ガン」
...これだけの工場がいるんです」生活必需品の工場ばかりだった...
海野十三 「怪星ガン」
...工場ばかり見える町の風景に...
海野十三 「爆薬の花籠」
...それでうまく廣場ばかり通り...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...私の立場ばかりを計算していたのである...
太宰治 「新郎」
...教場ばかりでなく三田文學の編輯もしてゐたので...
永井荷風 「鴎外記念館のこと」
...こういう工場ばかりを狙(ねら)うところに...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...たしか二場ばかりの脚本を載せた小さな雑誌の寄贈をうけたことがありましたが...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...あなたはご自分の立場ばかり主張なさいますが...
久生十蘭 「だいこん」
...自分の作・演出が一つ無いと――つまり役者の立場ばかりの時だと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...自分の立場ばかりを野卑に賑はしく吹聴したといふ父の姿は...
牧野信一 「蔭ひなた」
...下は花を満した牧場ばかり...
横光利一 「欧洲紀行」
...芝生の連りのような柔軟な牧場ばかりがつづいて来た...
横光利一 「旅愁」
...戦場ばかりでなく...
吉川英治 「剣の四君子」
...なにしろ長いこと獣(けもの)じみた戦場ばかり飛び歩いていましたので...
吉川英治 「私本太平記」
...足場ばかり見廻している...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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