...艶麗(あでやか)は艶麗でいいし、凜々(りり)しいのは凜々しいので、堪らない...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...さうなることは堪らない...
田山録弥 「閑談」
...その珠のやうな恋心に疵(きず)をつけるのは堪らないといふその君の心はわかつてゐるけれども...
田山録弥 「ひとつのパラソル」
...露骨な肉体は堪らない...
豊島与志雄 「裸木」
...――何と云ふ堪らない町なんだらう?」と...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...吉田と妻が人目を憚らずに出歩くことは考えても堪らないことだったが...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...殊にその買入価格が少なくとも十万ルーブリは下るまいと思われたのだから堪らない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私自身に堪らない幻滅を感じた...
牧野信一 「熱い風」
...宛名のある手紙と思はれては堪らない...
牧野信一 「熱い風」
...あんたが凝つたなりなんかして歩いてゐるところを見ると可笑しくつて/\堪らないわ...
牧野信一 「小川の流れ」
...積極的な病らひごとなんだから堪らないんだよう!」やつぱり自分の事が話材になつてゐたのか……と私は...
牧野信一 「毒気」
...その間に俺達はゆつくりと酒でも楽しまうぢやないか……そんな太平楽を並べながら悦に入つてゐる雲奴に見えて来る! といふんだから堪らない...
牧野信一 「円卓子での話」
...さう女の方からせつつかれては堪らないよ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...歐洲の近状如何などといふ取とめも無い大きな質問をされては堪らないと思つた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...しかしあれでは躯が堪らない...
山本周五郎 「おれの女房」
...秋の末ながら今日の残暑というものは堪らないほどしつこい...
吉川英治 「黒田如水」
...こう聞いては堪らない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...堪らない少年の孤愁にとらわれ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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