...殆ど堪ふ可からず...
芥川龍之介 「鴉片」
...この残酷にして奸譎(かんけつ)なる神の悪戯に堪ふる能はず...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...是豈彼等の堪ふる所ならむや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...よく坐視するに堪ふる所ならむや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...今や彼等が倒懸の苦楚に堪ふる能はず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...願ふはそを負ふに堪ふるの力を與へ給はん事なり」と云ふ意味の歌が離れ/″\の調子で物惰げに堂に滿ちた...
有島武郎 「半日」
...臭氣一室に滿ちて堪ふべからず...
大町桂月 「金華山」
...われは二人の眞似して、水に入つて見たるが、冷堪ふべからず、直ちに上り來て、風呂に入る...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...なほ新代(あらたよ)の一(いち)の座の生挑(なまいどみ)には堪ふべけれ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...此上芸に堪ふる若少の類延年に及ぶと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...遂に堪ふべきものならず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...山氣冷かに衣を透して堪ふ可からず...
長塚節 「草津行」
...主人七兵衞いそいそと店の小者を引具して事に堪ふべく見えにけり...
萩原朔太郎 「煤掃」
...長途の労(つか)れ堪ふべくもあらずと...
正岡子規 「俳人蕪村」
...小生も追々衰弱に赴き候に付(つき)二十句の佳什(かじゅう)を得るために千句以上を検閲せざるべからずとありては到底病脳の堪ふる所に非ず候...
正岡子規 「墨汁一滴」
...辞書たらむは猶ほ堪ふべけれど...
森鴎外 「舞姫」
...辭書たらむは猶ほ堪ふべけれど...
森鴎外 「舞姫」
...とても現(うつつ)の意識の堪ふべき限でない...
森鴎外 「魔睡」
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