...それから堤燈(ちやうちん)に蝋燭(らふそく)をともして...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...堤に出て、少し行って、だらだら坂を下(くだ)ると、三囲(みめぐり)神社の境内(けいだい)だった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...村の人たちに委せておけばいいのです」「それはわしが出ていっても堤防の切れるものは切れる」と正造は笑いながら答えた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...やがて神明西の破堤にちかい荒地にさしかかったが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...湖の中の堤(どて)を通って帰って来た...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...或る夕方蘆屋川の堤防を散歩していると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...片側の大名邸の高い土堤の上に茂り重なる萩(はぎ)青芒(あおすすき)の上から...
寺田寅彦 「やもり物語」
...それはちょうど大河の堤を切り放したように...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...堤(つゝみ)を切つたやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ミートボールとスパゲッティが土堤をつくって出てくる...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...土堤は舐めたり擽(くすぐ)ったりもしないし...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...河畔の堤の蔭に沿うて仮陣屋を築かせ...
吉川英治 「三国志」
...どっと堤(どて)へ駈けあがり...
吉川英治 「新書太閤記」
...築堤の縄とりとせい...
吉川英治 「新書太閤記」
...築堤の日限ははや半ばをすぎておる...
吉川英治 「新書太閤記」
...宮川の堤へ出る...
吉川英治 「随筆 新平家」
...堤(どて)を下りて市岡新田(いちおかしんでん)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...堤(どて)へ足をかけたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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