...もとから堤川だったべえか...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...「その堤防の上に出ると...
伊藤野枝 「転機」
...S川堤の桜が満開になって...
犬田卯 「錦紗」
...境内を出て堤(つつみ)の方へ歩いて行った...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...村の人たちに委せておけばいいのです」「それはわしが出ていっても堤防の切れるものは切れる」と正造は笑いながら答えた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...さらに字椿田は二十九年の堤防決潰でできた沼を見...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...人夫たちは左右の堰堤を伝って己(じぶん)の持場につこうとしていた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...すなわち日本鎖国の堤防なお存在したるのときにおいてすら...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...河沿いの堤(どて)みたようなところへ来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...つぼみを持った躑躅の木が堤いっぱい繁っていた...
林芙美子 「田舎がえり」
...三人は橋の袂(たもと)から狭い土堤(どて)下の道を小走りに歩いていた...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...侍屋敷は土壁に茅葺(かやぶ)きで、黒板塀(くろいたべい)がまわしてあり、堤に沿って学堂、牢舎(ろうしゃ)、家老屋敷と続いている...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...下総(しもうさ)猿(さる)が股(また)のほか多くの堤が欠壊したため...
山本周五郎 「柳橋物語」
......
横瀬夜雨 「天狗塚」
...江(ふこう)の堤防を決潰(けっかい)すべく...
吉川英治 「三国志」
...宮川の堤へ出る...
吉川英治 「随筆 新平家」
...堤は断られて、百八十八町歩に漲(みなぎ)り湛(たた)えられていた水は、新しい大河を作って、凄まじい勢いを呈しながら氾濫(はんらん)し始めた...
吉川英治 「茶漬三略」
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