...今日の如く恐しく堕落し...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...堕落的下劣な淫楽を事とするは...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...而(しか)してその結果は如何(どう)なるかというと、まず官民の堕落、官民の堕落は政治の腐敗、政治の腐敗は即ち国民の苦痛、生活難を惹(ひ)き起すという風に、自ら蒔(ま)きたる種は自ら穫らねばならぬ...
大隈重信 「選挙人に与う」
...安芝居の脚本書きのような職業に堕落してしまうであろう...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...そうしてその余弊は仏師の堕落となり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...堕落しているんじゃないかしら...
太宰治 「正義と微笑」
...すぐ資本主義に堕するように思えるが...
戸坂潤 「読書法」
...陣営の野に笑へる陽炎(かげろふ)、空を匿して笑へる歯、――おゝ古代! ――心は寧ろ笛にまで、堕落すべきなり...
中原中也 「地極の天使」
...堕落の修業なら――ふと往きに眼についた蒲公英(たんぽぽ)に出逢(であ)った...
夏目漱石 「坑夫」
...生活の堕落は精神の自由を殺す点に於(おい)て彼の尤も苦痛とする所であった...
夏目漱石 「それから」
...フーシェの動きかたの背景としてナポレオン出現時代のフランスの分裂と堕落がよくわかり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...罪に堕すことの出来ぬやうな何とも知れぬ心に兼吉はなることがあつたといふ事ばかりに候...
森鴎外 「そめちがへ」
...いずれにしても彼等学生の腐敗と堕落は...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...恰(あたか)も東京の「堕落の甚だしさ」を...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...当時の基督(キリスト)教の迷信と僧侶の堕落腐敗に飽き果てていた尖端人種は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...もしそういう人間の堕ち入り易い病弊(びょうへい)の産褥(さんじょく)のようなものであったら...
吉川英治 「親鸞」
...そうしてかくのごとき気分と思想とが漸次近代偶像破壊者の模倣に堕して行ったことには...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
...これほど堕落している「坊主」たちが...
和辻哲郎 「鎖国」
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