...白く塗られた白堊(はくあ)がまだらになって木地を現わした収穫小屋...
有島武郎 「フランセスの顔」
...豈(あに)かの厳たる白堊校堂裡...
石川啄木 「閑天地」
...環海ビルジング――帯暗白堊(はくあ)...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...眼の醒めるような一群の白堊館が...
大阪圭吉 「死の快走船」
...建物も白堊(はくあ)や銀色に塗られたのが多く...
田中英光 「オリンポスの果実」
...近づく白堊(はくあ)の英吉利(イギリス)の断崖を見守っている自分達を発見した...
谷譲次 「踊る地平線」
...白堊(はくあ)の建物の方へ駈けだした...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...白堊(はくあ)の建物が...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...昔ローマ人は穀物に混じてプテオリという土地から出る白堊(はくあ)を食ったという...
寺田寅彦 「話の種」
...白堊(はくあ)とジュラ系石灰岩との間にある緑の砂岩帯から供給される...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...訪ふものは扉(どあ)を叩(の)つくしわれの懶惰を見て憐れみ去れども石炭もなく煖爐もなく白堊の荒漠たる洋室の中我れひとり寢臺(べつと)に醒めて白晝(ひる)もなほ熊の如くに眠れるなり...
萩原朔太郎 「氷島」
...ワシントンの白堊館だか議事堂だかの落成記念日だということだったが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...その大意は白堊館(ホワイト・ハウス)の秘書課から合宿所宛に送られた激励文に従つて...
牧野信一 「サクラの花びら」
...全くもうイギリスあたりの白堊(はくあ)の海岸を歩いてゐるやうな気がするのでした...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...白堊の天井から頭の上に煌々と百燭光が輝いている...
「海流」
...白堊館の主となる? トーマス・デューイと外国記者の記事をのせたりしていたのを...
宮本百合子 「現代史の蝶つがい」
...白堊(しろつち)塗りたる瓦葺(かわらぶき)の高どのあり...
森鴎外 「文づかひ」
...白堊(はくあ)の櫓(やぐら)...
吉川英治 「新書太閤記」
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