...木の色というよりは白堊(はくあ)のような生白さに見えていた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...飛行場から直ちに白堊館(はくあかん)まで自動車で搬(はこ)んで大統領に謁見するとしてその時間が十五分...
海野十三 「共軛回転弾」
...絵の様に拡がっている白堊(はくあ)の建物だ...
江戸川乱歩 「鬼」
......
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...白堊の建物へのがれたが...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...均しく之れを公處の白堊光裡に展開して彼等の自由批評に任ずと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...均しく之れを公処の白堊光裡に展開して彼等の自由批評に任ずと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...煉瓦と白堊の小廟が築かれました...
豊島与志雄 「碑文」
...鶉や鷓鴣の飛びゆくかなたにふたたび白堊の城は現はれ 風のやうに消えてしまつた...
萩原朔太郎 「敵」
...以前は市の駐在部であつたといふ白堊(はくあ)の建物の庭にトラックがはいつてゆくと...
林芙美子 「浮雲」
...一つは頂上から中腹まで金の天蓋をのせた白堊の殿堂がひしめいている...
久生十蘭 「新西遊記」
...鼻っ先に截(き)り立った白堊の山の断面が...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ワシントンの白堊館だか議事堂だかの落成記念日だということだったが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...その大意は白堊館(ホワイト・ハウス)の秘書課から合宿所宛に送られた激励文に従つて...
牧野信一 「サクラの花びら」
...当日の媒灼人たる小林一三大人は来客を待つ間の東京会館休憩室で緑波君を省みて私のことを「この人は文学少年時代なか/\宝塚(うち)のフアンでね」と破顔一笑されたが全く私の遠い少年の日の夢には宝塚歌劇場の白堊の建物と...
正岡容 「大正東京錦絵」
...全(まった)くもうイギリスあたりの白堊(はくあ)の海岸(かいがん)を歩いているような気がするのでした...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...さ霧する白き木柵幹彫れる桐のいくもと剥げそめし白きペンキの木柵に人人は倚りそのペンキあるいは剥げあるものは庭をのぞめり一鐘のラッパが鳴りて急ぎ行く港先生白堊城秋のガラスはひらごとにうつろなりけり...
宮沢賢治 「校庭」
...『白堊紀』――顕治が松山高等学校のころ参加していたプロレタリア文学傾向の同人雑誌...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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