...天国の塔のように高いサンタマリア病院の白堊(はくあ)ビルがクッキリと暗闇に聳(そび)えたっているのが見えた...
海野十三 「人造人間事件」
...白堊館(はくあかん)の中には...
海野十三 「諜報中継局」
...絵の様に拡がっている白堊(はくあ)の建物だ...
江戸川乱歩 「鬼」
...小石の粒や白堊が...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...二人の間に置いてある火鉢(ひばち)の上へ白堊(チョーク)の粉のついた手を差翳(さしかざ)した...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...町々の白堊(はくあ)がさながら数限りもなく点散している島嶼(とうしょ)の群のようにも見られるのであった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
......
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その頭を白堊の断崖の中に突っ込んでいた★...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...柳のある土手へ白堊塗(はくあぬ)りのそり橋がかかってその下に文人画の小船がもやっていた...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...右には未だ青き稲田を距(へだ)てて白砂青松の中に白堊の高楼蜑(あま)の塩屋(しおや)に交じり...
寺田寅彦 「東上記」
...白堊(はくあ)とジュラ系石灰岩との間にある緑の砂岩帯から供給される...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...中生代末の白堊紀即ち...
中谷宇吉郎 「イグアノドンの唄」
...或いは白堊で塗りつぶされたりしてるのが...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...訪ふものは扉(どあ)を叩(の)つくしわれの懶惰を見て憐れみ去れども石炭もなく煖爐もなく白堊の荒漠たる洋室の中我れひとり寢臺(べつと)に醒めて白晝(ひる)もなほ熊の如くに眠れるなり...
萩原朔太郎 「氷島」
...垂直の白堊(はくあ)岩が見え始めて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...埃に塗された白堊...
三島霜川 「昔の女」
...全くもうイギリスあたりの白堊(はくあ)の海岸を歩いてゐるやうな気がするのでした...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...十三層の磚身白堊の塔が建てられた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??