...その中央の橋台には堅牢な石に亀が四匹...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...(六月十二日夜)(六) 信念の巌世に、最も恐るべき、最も偉大なる、最も堅牢なる、而(しか)して何物の力と雖(いへ)ども動かし能はざるものあり...
石川啄木 「閑天地」
...堅牢なものは悉く氣化し...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...堅牢な丸太小屋が造ってあり...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...堅牢な函板は簓(ささら)のように木膚がそそけ立っていた...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...しかもこの緻密にして堅牢なる材質が...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...幾何学が堅牢な家屋を建築することを目的とするといい...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...高さ六尺ほどの堅牢な板囲いが円形に取り繞らされ...
野上豊一郎 「闘牛」
...大きな石畳で敷きつめた堅牢なもので...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...鐵磨きに眞鍮(しんちゆう)を併(あは)せた恐ろしく堅牢なもので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そうかと思うと、洗濯業の経験あり、他の業務にも向く十九歳の女中、雇われたしとか、堅牢な馬車、但し弾機(ばね)一個不足とか、生後十七年、灰色の斑(ぶち)ある若き悍馬(かんば)とか、ロンドンより新荷着、蕪(かぶ)および大根の種子とか、設備完全の別荘、厩(うまや)二棟ならびに素晴しき白樺または樅(もみ)の植込となし得る地所つきといったものも見受けられ、また、古靴底の買手募集、毎晩八時より午前三時まで競売というようなのもあった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...私の議論の堅牢な基礎にならんとしてゐるのだ...
平林初之輔 「エミイル・ゾラの文学方法論」
...堅牢な一大荘厳――思想も言葉も絶したんだ...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...コンクリートの堅牢な工事も...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...堅牢な理性の確信に立ち...
宮本百合子 「彼等は絶望しなかった」
...殊(こと)に陸に沿うた左の方には天井を硝子(ガラス)張にした堅牢な倉庫が無数に並んで居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...しかもそれは戦艦として使える堅牢な船質でもなければならない...
吉川英治 「私本太平記」
...堅牢なる釣洋燈、精良な飮料、食料...
若山牧水 「樹木とその葉」
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