...他の殆ど総てのものを切る事の出来る堅さや...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...堅さのない気体のようなおばけだったのでしょうか...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...焦茶色の外皮の堅さは...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...樫の実のやうな小粒で堅さうな氏の姿が見えると...
薄田泣菫 「茶話」
...その肩の堅さと腕の強さとを私は知った...
豊島与志雄 「道化役」
...この鱗の堅さは、斧で叩き切ろうとしたら、刃先から火が出たという話(ストーリイ)が、一般に信ぜられているくらいである...
中谷宇吉郎 「異魚」
...石の冷たさ堅さを自得して...
夏目漱石 「創作家の態度」
...望めば玉の輿(こし)にでも乘れたことだらうに」平次は殺された市之助の小商人らしい堅さと正直さに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...裃を着た義理堅さや...
萩原朔太郎 「室生犀星に就いて」
...堅さも適当だ...
古川緑波 「甘話休題」
...抜きさしならぬ堅さに締っていた...
本庄陸男 「石狩川」
...……この明るさと堅さ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...変に青く堅さうなからだをはだかになって体操をやってゐる...
宮沢賢治 「秋田街道」
...厚み・長さ・深さ・重さ・色・匂い・ざらざら・なめらか・堅さ・軟らかさ・など感触しうるすべての偶有性(アクシダン)を捨てさせて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼女たちはそこにわたしの義理堅さを見出した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...女のそうした身の堅さに却って掻き立てられ...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...土のなかから出てくる古代の瓦にくらべると、堅さも重さも、また大きさも、ともに大ちがいな安物ではあるけれども、安いだけに人がもとめるに手がるであり、これを遠くへはこぶことは、損じやすくて不便であったゆえに、かえって村々に小さな瓦を焼く竈(かまど)が数多くできて、いっそうそのふきゅうを早くした...
柳田国男 「母の手毬歌」
...疑うにはあまりに誠実であり勤勉であった、仕事の慥かさ、人柄の堅さ...
山本周五郎 「追いついた夢」
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