...堅さのない気体のようなおばけだったのでしょうか...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...今朝、宿が豆腐屋だつたので、一丁いたゞいたが、何とまづい豆腐だつたことか、いかに豆腐好きの私でも、その堅さ、その臭さには、せつかくの食慾をなくされてしまつた...
種田山頭火 「行乞記」
...香もたけば歌も詠む」「――――」「仲間の者の義理堅さ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...頬の堅さがほぐれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頬の堅さがほぐれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は手堅さと生眞面目さと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次は手堅さと生真面目さと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これが反つて老木屋の手堅さと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あのときの若さと堅さとにくらべて...
火野葦平 「花と龍」
...今におれの拳固の堅さを味はつて見くさるがいい!」かうまで言はれては...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...堅さも適当だ...
古川緑波 「甘話休題」
...医者がラルフの頭蓋骨の堅さをからかう始末...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...……この明るさと堅さ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...昔を言えば私などは模範にしてよいまれな物堅さだった」と源氏は夫人に言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...質の堅さがどこからでも見張っている...
山之口貘 「ダルマ船日記」
...いちど凍った堅さは...
吉川英治 「三国志」
...扈三娘さん」人々は今さらながら宋江の義の堅さに打たれた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あの輪郭の鋭さや堅さは人の肉に属するものとは言えない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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