...堅さうな骨は噛(か)み砕(くだ)いてやつてから...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...堅さうな骨は噛み砕いてやつてから...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...そして確かに、私が極めて異なる色、音、香、味、熱、堅さ、及びこれに類するものを感覺するといふことから、私は、これら種々に異なる感覺の知覺がそこからやつてくる物體のうちに、これらの知覺にたとひ恐らく類似してゐないにしても對應してゐる或る異種性が存する、と正當に結論するのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...堅いのも自分の堅さであるから...
夏目漱石 「創作家の態度」
...石の冷たさ堅さを自得して...
夏目漱石 「創作家の態度」
...その頃の江戸の町人らしい手堅さです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...頬の堅さがほぐれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――一番堅さうな男に喰ひ付いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これが反つて老木屋の手堅さと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...猪之松の口の堅さうなのを見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小砂利が敷きつめてある堅さうな土であつた...
平出修 「夜烏」
...抜きさしならぬ堅さに締っていた...
本庄陸男 「石狩川」
...……この明るさと堅さ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...変に青く堅さうなからだをはだかになって体操をやってゐる...
宮沢賢治 「秋田街道」
...皆やさしいもの堅さうな男達ばかりだつたので私は多少安心した...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...岡村のあに様や戸部の伯父とてあの様なもの堅さではとりつく島もなく...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...あの孫堅さえ内縁あって...
吉川英治 「三国志」
...扈三娘さん」人々は今さらながら宋江の義の堅さに打たれた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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