...しつかりと握つたものを離さないだけの手堅さを持つてゐるともいへた...
田山録弥 「三月の創作」
...そして確かに、私が極めて異なる色、音、香、味、熱、堅さ、及びこれに類するものを感覚するということから、私は、これら種々に異なる感覚の知覚がそこからやってくる物体のうちに、これらの知覚にたといおそらく類似していないにしても対応している或る異種性が存する、と正当に結論するのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...フランスの新人達に比べると一段の手堅さを感じさせる...
野村胡堂 「楽聖物語」
...武士の義理堅さには...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その頃の江戸の町人らしい手堅さです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...頬の堅さがほぐれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次は手堅さと生真面目さと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これが反つて老木屋の手堅さと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...望めば玉の輿(こし)にでも乘れたことだらうに」平次は殺された市之助の小商人らしい堅さと正直さに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...猪之松の口の堅さうなのを見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手堅さにおいては...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そこには色の観念とか大いさの観念とか堅さの観念とかがある...
三木清 「哲学入門」
...変に青く堅さうなからだをはだかになって体操をやってゐる...
宮沢賢治 「秋田街道」
...自己を守る堅さが何かの場合に見える怜悧(れいり)なたちなのですよ」と院がお言いになると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...厚み・長さ・深さ・重さ・色・匂い・ざらざら・なめらか・堅さ・軟らかさ・など感触しうるすべての偶有性(アクシダン)を捨てさせて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...疑うにはあまりに誠実であり勤勉であった、仕事の慥かさ、人柄の堅さ...
山本周五郎 「追いついた夢」
...昼間の動揺を悔む手堅さで一層矢代への親しさを泛べ正しく廻った...
横光利一 「旅愁」
...扈三娘さん」人々は今さらながら宋江の義の堅さに打たれた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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