...イザナミの神の行つている黄泉の國である地下の堅い土の世界...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...またたぶん一層堅い...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そこについて見ると池は意外にも大部分堅い氷の原であった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...報告をすると云ふ堅い約束があつたのである...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...昔の女形(をんながた)にあるやうな堅い感じの美しい人であつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...そして後者の方のが何処か手堅い真面目なところがある...
田山録弥 「J. K. Huys Mans の小説」
...お父さんという人は下町の商人気質の堅い一方なところへ...
徳田秋声 「仮装人物」
...堅い物と柔いものとはどうも一緒にはうまく包めない...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...階段を後(うしろ)にして拝殿の堅い畳の上に坐って...
永井荷風 「霊廟」
...堅い床(ゆか)の上にペタリととんび足に坐って...
中島敦 「プウルの傍で」
...芋だから無論堅いもんじゃない...
夏目漱石 「坑夫」
...「久蔵の用事は?」「借金を返しに行ったそうで」「いくらだ」「八両二分」「たいそう義理堅いんだね」「昨夜が期限なんだそうで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...良い男のくせに堅いのが評判で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分で自分の堅い白い肉体を吸って見たりしながら...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...なだらかな線や堅いまるみが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...手堅い商店では鉄網のかかった大行灯で客扱い...
山本笑月 「明治世相百話」
...もの堅い老人だった...
吉川英治 「上杉謙信」
...そこの守備が堅いかぎり笠置は不落(ふらく)といっていい...
吉川英治 「私本太平記」
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