...堂守大いに狼狽し...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...堂守に同宗立教の書を求む...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...こんにちは」戸を叩いたのは三社明神の堂守(どうもり)の家...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこへ上って堂守の入道が力任せに叩いているのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの音は」「ここの堂守が抜け出してあれを打った...
中里介山 「大菩薩峠」
...堂守の老人の見たのが僻目(ひがめ)ではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...堂守がかく呼びかけたものであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...何と仰せられました」堂守の尼が聞き耳を立てました様子ですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...今こそ堂守で行い澄ましているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...鬼頭天王とは、いったい何だと反問したら、あの堂守の尼が、妙に上ずった肉声をあげて、こんなことを聞かせたぞ――昔、北面の武士に兵部重清(ひょうぶしげきよ)というがあって、それが正安二年の春、後伏見院が北山に行幸ありし際、その供奉(ぐぶ)の官女の中に、ええ、何と言ったかな、そうそう、朝霧という美女がいた、それを兵部重清がみそめてしまった、つい、いい首尾があって、連理の交わりとやらを為(な)したそうだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...堂守の婆さんは気の毒とも言わず...
中里介山 「大菩薩峠」
...――本堂さえ承知なら……ただこんな処で、何もおかまいはできぬが……と、いささか意外そうな面もちで、堂守の返答...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...玉垣の前で堂守を殺すなんて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四徳藏稻荷の堂守(だうもり)殺しは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...(堂守が話し出したのである)一生...
フランス Anatole France 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...堂守の妙達とは、日ごろ顔見知りだったので、御扉(みとびら)を開けてくれたのも、薄い夜の具(もの)をかしてくれたのも、みな彼の親切だった...
吉川英治 「私本太平記」
...赤子のなきがらは、その夜、堂守の妙達と、父の手で、そっと、藤井寺の裏で、荼毘(だび)(火葬)に付された...
吉川英治 「私本太平記」
...そこらの堂守たちでも狩りあつめて来たらしく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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