...羞かしそうに庁堂へ入り来る...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...これは三十三間堂といい...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そうすれば貴様を逃がしてやらぬものでもない」蘭堂は遂に弱音を吐いた...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...観音堂前の広場へ出て来た...
徳田秋声 「足迹」
...本堂へ追い込んで見張りをつけて置く...
中里介山 「大菩薩峠」
...お堂も、石像も、まだ新しい...
中里介山 「大菩薩峠」
...僧形の同職が先以(まずもっ)て言いけらく、「いかがでござる、道庵先生、木曾街道の印象は……」「悪くないね」道庵が仔細らしく杯(さかずき)を下へ置いて、「第一、この森林の美というものが天下に類がないね……尤(もっと)も、ここに天下というのは日本のことだよ、日本だけのことだよ、同じ天下でも支那のことは知らねえ、崑崙山(こんろんさん)や、長江(ちょうこう)の奥なんぞは知らねえ、アメリカのことも知らねえ、日本だけの天下ではまず……といったところで、薩摩の果てや、蝦夷松前(えぞまつまえ)のことは知らねえ、甚(はなは)だお恥かしいわけのものだが、まず愚老の知っている範囲で、木曾の森林にまさる森林は、限られたる天下にはあるまいね」「御尤(ごもっと)ものお説でございます、森林の美は木曾にまされるところなしとは、先生のお説のみならず、一般の定評のようでございます」「そうだろう、第一、色が違わあね、この堂々として、真黒な色を帯びた林相というものが、ほかの地方には無(ね)え」「樹木の性質と、年齢とが違いますからね...
中里介山 「大菩薩峠」
...井上孤堂は法律上の契約よりも徳義上の契約を重んずる人間だって...
夏目漱石 「虞美人草」
...人のいない応接間と食堂を少しうろうろして座敷へ来て見ると...
夏目漱石 「それから」
...今日でもインド医学の殿堂は常に流れている進化の流れから孤立し離れていて変化していない...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...泰文は堂の縁端まで連れて行って眼の下の墓地を指さし...
久生十蘭 「無月物語」
...銀座の有名な某食堂で友人四...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...それより念入りなのは三代男の、十八番に六角堂、我が思ふ心の内は六つのかどと、田舍聲のつれぶし、南紀大和路札うちて、都へのぼる比は、初の秋の半、商人折を待て見世を構へ店を飾り、是おやかたと呼かけ、馬具はいらぬか、葛籠うらふといふ聲喧しく、木棉の金入を出して錦をかやれ、判木に押たる名號をば法然の御手じやの、岱中の筆じやのといへば、それにして唯下直物を專と求む、或は本願寺の庭砂を戴いて瘧をおとし、誓願寺の茶湯を呑みて腹の下りのとまるも、皆正直の心から、後に四國四十六所順禮同行何人と書いたる此殊勝なる中に、十八計なる女の加賀の單なる絹に猿猴が手して美しき男攫むさま、今樣染のはでを盡して顏容風俗、都にさへかゝる姿はと目を驚す、まゐて田舍人には如何なる方なればとゆかしく連の順禮の手を引て、彼の美しき女順禮はと、ゆへを問ふに、凡そ此順禮は國所によりて變る習もおはすべけれど、我國には六十六所の數多く、しうるものを以て、座の上につく事にして、姿よく情ありても、此勤せぬ者は宜しきものゝ嫁にも取らず、婿にもせねば、若きは戀のためと名利、年寄たるものは後の世の種に、年々かくは詣づ、夫が中に此御方は、陸奧の内にてさる百姓分の人ながら、少し由ある方の娘、わきて情の心深く、僧正遍昭が歌のさまにはあらで、畫にかける男繪を見て、このやうなる君に情かわしてこそと、思ひ入江の海士小船、こがれて物をおもへど、近き國にはかゝる男色なし、此上は名にしあふ花の都人こそゆかしけれと、順禮にはあらぬ男修行の君、みづからと今一人の女も召使はれの者にて、共に此の事に心を運ぶ...
三田村鳶魚 「女順禮」
...藤堂伯爵の樫の木森が...
宮本百合子 「犬のはじまり」
...道誉の家は二階堂だ...
吉川英治 「私本太平記」
...吉野山蔵王堂の艮(うしとら)なる林の奥に円丘(まろをか)を高く築いて北向きに葬(はうむ)りたてまつる――かくて...
吉川英治 「私本太平記」
...殿堂内を幽玄な光で充たすことになる...
和辻哲郎 「鎖国」
...会堂及び住館を捨ててはならないと命じた...
和辻哲郎 「鎖国」
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