...堀端の青草の上や...
ボードレール 富永太郎訳 「酔へ!」
...内幸町から宮城前の堀端の方へ歩いていった...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...二人は路地から路地を抜けて士官学校の門前に出(い)で比丘尼坂(びくにざか)を上って本村町(ほんむらちょう)の堀端を四谷見附の方へ歩いた...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...ふとこの堀端は昨夜十二時過電車を降りてから矢田と手を引合って歩いた同じ道だと思うと...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...すぐさま新見附へ出て知らず知らず堀端の電車通へ来た...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...堀端からはハーモニカや流行唄が聞え...
永井荷風 「帝国劇場のオペラ」
...堀端(ほりばた)の屋台店で二人はついぞ飲んだことのないコップ酒を半分ずつ飲み合い...
永井荷風 「ひかげの花」
...半蔵御門(はんぞうごもん)より外桜田(そとさくらだ)の堀あるいはまた日比谷(ひびや)馬場先(ばばさき)和田倉(わだくら)御門外(ごもんそと)へかけての堀端(ほりばた)には一斉に柳が植(うわ)っていて処々に水撒(みずまき)の車が片寄せてある...
永井荷風 「日和下駄」
...参謀本部下の堀端(ほりばた)を通りながら眺めると...
永井荷風 「日和下駄」
...お君が堀端をあちらこちら歩いている時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...草臥(くたびれ)る所迄堀端(ほりばた)を伝(つた)つて行く気になつた...
夏目漱石 「それから」
...堀端(ほりばた)を沿うて走るその電車の窓硝子(まどガラス)の外には...
夏目漱石 「明暗」
...堀端で車をひっくりかえしたまま堀へ突っこんだということらしいです...
久生十蘭 「喪服」
...殊更に朧夜の浅草新堀端で訣別させた...
正岡容 「寄席風流」
...十九歳の春に自費出版した歌集『新堀端』の中の作品である...
正岡容 「寄席風流」
...汐止の堀端で、兵庫介に眼をやられたとき、船頭たちは船の上から眺めていた、と六郎兵衛は思った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...風の強い日にはお堀端を通らぬやうにと祈つてゐる...
横瀬夜雨 「女子文壇の人々」
...下谷の四(よ)ツ目(め)の辻(つじ)新堀端(しんぼりばた)まできた時に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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