...そして八丁堀の堀端を歸る時氣になつたかの女の最後の一言が...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...御堀端(おほりばた)にかかった時に...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...日比谷公園から堀端一帯の青葉が一層色あざやかに輝き...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...今までひろびろしていた堀端の眺望から俄(にわか)に変る道幅の狭さに...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...ふとこの堀端は昨夜十二時過電車を降りてから矢田と手を引合って歩いた同じ道だと思うと...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...しかし電車と自動車の往復する堀端は...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...丁度現在目の前に横(よこたわ)っている飯田橋(いいだばし)から市ヶ谷見附に至る堀端一帯の眺望をいつもその背景にして進展していた...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...本村町(ほんむらちょう)の堀端(ほりばた)から左へ曲って...
永井荷風 「ひかげの花」
...代助は堀端(ばた)へ出(で)た...
夏目漱石 「それから」
...草臥(くたびれ)る所まで堀端を伝って行く気になった...
夏目漱石 「それから」
...私は七軒町新堀端辺の焦土に北斎...
正岡容 「浅草燈籠」
...新堀端の枯れ柳が行く手で寒々と揺れていた...
正岡容 「寄席」
...殊更に朧夜の浅草新堀端で訣別させた...
正岡容 「寄席風流」
...継父と偕に浅草新堀端善照寺隠居所に住んだ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...堀端(ほりばた)を西へ...
森鴎外 「大塩平八郎」
...(暗い堀端の道には人の影もなかった)それからみののそばへ寄って...
山本周五郎 「末っ子」
...昨日(きのう)の日附で堀端(ほりばた)銀行の二千円の小切手を誰かに与えている事がわかった...
夢野久作 「二重心臓」
...堀端銀行が開くと同時に二千円を引出して行った者が居るという...
夢野久作 「二重心臓」
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