...そして八丁堀の堀端を歸る時氣になつたかの女の最後の一言が...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...御堀端(おほりばた)にかかった時に...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...堀端の青草の上や...
ボードレール 富永太郎訳 「酔へ!」
...内幸町から宮城前の堀端の方へ歩いていった...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...わたくしが父に伴われて行った料理茶屋は堀端に生茂った松林のかげに風雅な柴折(しおり)門を結んだ茅葺(かやぶき)の家であった...
永井荷風 「十六、七のころ」
...堀端(ほりばた)を眞直に歩いて行けば...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...砂利に靴の裏をこすりこすりもとの堀端へ出ると...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...」二人は夜ふけの風の涼しさと堀端のさびしさを好い事に戯れながら歩いて新見附(しんみつけ)を曲り...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...」君江は堀端から横町へ曲る時...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...堀端(ほりばた)を西へ...
森鴎外 「大塩平八郎」
...堀端にある老松のほかに松らしい松は一本もみあたらなかった...
山本周五郎 「青べか物語」
...平五は堀端へいって立停った...
山本周五郎 「末っ子」
...それから汐止(しおどめ)の堀端へいった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...堀端より帝国ホテル方向に逃走せり...
夢野久作 「暗黒公使」
...昨日(きのう)の日附で堀端(ほりばた)銀行の二千円の小切手を誰かに与えている事がわかった...
夢野久作 「二重心臓」
...既に自分の名前になっている自宅の建築と地面を抵当に入れて堀端銀行から一万八千円の金を引出し...
夢野久作 「二重心臓」
...堀端の施行(せぎょう)小屋の前から横道へそれて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...行きがけにも悩んだ掘りかけの堀端へ出て来たのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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