...その流域は栃木、群馬、埼玉、茨城の四県下にわたり、面積は二百三十余方里、幹川の流路は二十七里、支川を合せた総延長は二百十余里に及んでいる...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...正造の命をうけて被害民慰撫に埼玉県下へ馳けつけたが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...埼玉境の府下淵江村まで来たとき...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...西をさしてゆくに、堤は絶えて、一簇の人家あり、埼玉村といふ...
大町桂月 「石田堤」
...枯菊に莚(むしろ)のはしのかかりけり冬枯の園とはいへど老の松十二月二十三日 埼玉県不動岡...
高浜虚子 「六百句」
...比年山林ヲ濫伐シ水源ヲ赤土ト為セルガ故ニ河身変シテ洪水毒流四方ニ氾濫シ毒ノ浸潤スルノ処茨城栃木群馬埼玉四県及地数万町歩ニ魚族シ田園荒廃シ数十万ノ人民産ヲ失ヒ業ニ離レ飢テ[泣キ寒ニ叫ビ→食ナク病テ薬ナキアリ...
田中正造 「直訴状」
...やがてその返事が来て埼玉県令十号の十三条に六十日の病気欠席は全俸(ぜんぽう)(願書(がんしょ)診断書付(しんだんしょつ)き)その以後二か月半俸としてあることを報じて来た...
田山花袋 「田舎教師」
...埼玉の古利根川だともいふが――白き鳥の...
長谷川時雨 「大川ばた」
...埼子は松の根方に腰をかけて...
林芙美子 「就職」
...私ずつと遠い處へ散歩に行つてゐたの‥‥」埼子は鏡の中の謙一にふふふと笑つてみせた...
林芙美子 「就職」
...謙兄さんは大學へ行つてたのツ?」埼子は一氣にまくしたててゐる...
林芙美子 「就職」
...埼子の背中を眺めた...
林芙美子 「就職」
...ふつと埼子が默つてしまつたのを...
林芙美子 「就職」
...東京及び附近から発する大地震埼玉県鴻巣(こうのす)の辺りから岩槻(いわつき)...
武者金吉 「地震なまず」
...埼玉の在から來たといはれるこの女は...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...現に埼玉県の東部農村には...
柳田國男 「食料名彙」
...其他(そのた)を「田舎(ゐなか)」と称して恰(あたか)も東京から千葉や埼玉へ出掛ける位の心持で便船(びんせん)毎(ごと)に其(それ)等の遠国(ゑんごく)へ往復する...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...長野埼玉兩縣下からの裁判官警察官林務官といふ樣な人たちがその深い山の中に入り込んでゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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