...海の照り輝く難波の埼から立ち出でて國々を見やれば...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...最も麥の收穫の多きは埼玉縣なるが...
大町桂月 「東京の近郊」
...枯菊に莚(むしろ)のはしのかかりけり冬枯の園とはいへど老の松十二月二十三日 埼玉県不動岡...
高浜虚子 「六百句」
...達丞相は参政周伯埼(しゅうはくき)などを平江へやって...
田中貢太郎 「愛卿伝」
...那須へは栃木茨城埼玉地方を廻つて行くのである...
田中正造 「亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問」
...一昨年埼玉県に来るようになって...
田山花袋 「田舎教師」
...畏きや神のみ埼にうつせ貝むなしき家を見ればさぶしも蚯蚓鳴くあらがねの土の下にて...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...埼玉から川越(かわごえ)の方をな...
夏目漱石 「永日小品」
...恩田はもう四十を過ぎて、埼玉の田舍には、妻も子もあつたのだけれど、毎日毎日空襲さわぎで、一種の神經衰弱みたいになつてゐた房江にとつては、恩田の家庭の事なんか考へてゐるひまはなかつたのだ...
林芙美子 「暗い花」
...ぢつと埼子を眺めてゐる...
林芙美子 「就職」
...にこにこして坐つてゐる埼子を見ると...
林芙美子 「就職」
...みんな遠くへ行つちまふのね‥‥」埼子が不器用な手つきでみんなにビールをつぎながら云つた...
林芙美子 「就職」
...帽子があるわ‥‥」埼子が帽子を持つて來たが...
林芙美子 「就職」
...この地震は埼玉県鴻ノ巣・岩槻附近から亀有・亀戸辺に至る地帯の地下に潜んでいる地震鯰が少しばかり身震いをしたに過ぎなかった...
武者金吉 「地震なまず」
...東京の近くでは埼玉県南部の平地などに...
柳田國男 「地名の研究」
...とにかく東京の北部から埼玉県一帯では...
柳田國男 「地名の研究」
...犬吠埼(いぬぼうさき)から金華山(きんかざん)沖の燈台を離れると...
夢野久作 「難船小僧」
...埼玉(さいたま)...
吉川英治 「平の将門」
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