...難波の埼よ六出で立ちて わが國見れば...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...埼玉の津とよめるは...
大町桂月 「石田堤」
...新兵衛餅を産する所は、埼玉県越ヶ谷、新兵衛新田と称し、昔は沼地であったものを埋め立てて田としたのであるから、傍を流れる綾瀬川が増水するとたちまち浸水し、せっかくの最上餅も、三流以下の品に落ちてしまう...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...比年山林ヲ濫伐シ水源ヲ赤土ト為セルガ故ニ河身変シテ洪水毒流四方ニ氾濫シ毒ノ浸潤スルノ処茨城栃木群馬埼玉四県及地数万町歩ニ魚族シ田園荒廃シ数十万ノ人民産ヲ失ヒ業ニ離レ飢テ[泣キ寒ニ叫ビ→食ナク病テ薬ナキアリ...
田中正造 「直訴状」
...佐々木ハ埼玉県ノ生レデ関西方面ヘハ一度モ旅行シタコトガナイ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...利根川の汎濫したゝめ埼玉栃木の方面のみならず...
永井荷風 「買出し」
...するすると抜けば鹿児島県と埼玉県の間には依然として何百里の山河(さんが)が横(よこた)わっている...
夏目漱石 「野分」
...埼子は帶をといた...
林芙美子 「就職」
...埼子の淋しさが、昨日からの自分を責めてゐるやうにもとれる...
林芙美子 「就職」
...――このまゝ別れるにしても、額に接吻をされただけで別れるのは埼子には心殘りだつたし、もう、二人きりでゐると云ふのも今日かぎりだと思ふと、埼子は、さつきのやうに焦々して砂に轉げてみたくなるのであつた...
林芙美子 「就職」
...ずつと埼子の家に下宿をしてゐた...
林芙美子 「就職」
...現在の僕にとつては何ものにも替へがたい‥‥」埼子は默つてゐた...
林芙美子 「就職」
...かかる弊害は、紀州のみならず、埼玉、福島、岡山、鳥取諸県よりも聞き及ぶ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...当時埼玉県の商工課長であつた山口泉氏のことである...
柳宗悦 「和紙十年」
...そのお弟子にあたる筋の人が埼玉県には大分いた...
柳田国男 「故郷七十年」
...私の知っている限りでは埼玉県の北部から...
柳田国男 「年中行事覚書」
...埼玉県の東部で幽霊花またはシンダモンバナ(『幸手(さって)方言誌』)...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...其他(そのた)を「田舎(ゐなか)」と称して恰(あたか)も東京から千葉や埼玉へ出掛ける位の心持で便船(びんせん)毎(ごと)に其(それ)等の遠国(ゑんごく)へ往復する...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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