...横浜の埠頭(ふとう)と桑港(さうこう)の金門を繋ぐ一線は...
石川啄木 「閑天地」
...夕暮の埠頭に沖を向いて腰を下ろした...
海野十三 「地球発狂事件」
...澤田の扮した澤田中尉が佛國留學を命ぜられて横濱を出発する埠頭待合所の場で幕があく...
竹久夢二 「砂がき」
...埠頭には既にその連絡船の怪物のやうな大きなづうたいが...
田山録弥 「海をわたる」
...埠頭には大きたクレインが三臺も四臺も運び出され...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...曇天暗く埠頭に觀衆の群も散りたり...
萩原朔太郎 「氷島」
...忽ち埠頭場を逃げ出しました...
牧野信一 「船の中の鼠」
...アメリカから買い込んだメリケン粉袋が埠頭に積んであるというデマさえ飛んだ...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...黄浦江を埠頭へ入る両岸の風貌は...
横光利一 「静安寺の碑文」
...鍵形に曲った突堤と埠頭の両側から...
横光利一 「旅愁」
...彼は欄干に身をよせかけながら怒りの消えていく静かな疲れで暗い埠頭の敷石を見降ろしていたとき...
横光利一 「旅愁」
...この日もこの埠頭の特長であった...
横光利一 「旅愁」
...今この港の埠頭で初めて会うときが...
横光利一 「旅愁」
...二人は彼女の宿の選定に悩んでいたときだったが――茂った帆檣の見える埠頭の方から汽笛が鳴った...
横光利一 「旅愁」
...此の商埠地の北門外大街に繋がり...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...その東に奉天城外の商埠地(居留地)が凹字を左向にした形で日本市街を半ば囲み...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...商埠地を過ぎて大西辺門から辺城に入ると...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...港の埠頭(ふとう)は戦争だった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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