...小樽の埠頭で別れたかのお仙はどこへ行つたか知らんといふことだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...埠頭で青島避難民を満載した泰山丸を迎へる...
種田山頭火 「其中日記」
...埠頭に近い西洋料理の汚い二階で...
田山録弥 「町」
...ボートは素早く埠頭を廻って...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...地球から来る輸送ロケットの取附き場所、即ち埠頭は、この中心地点につくっておく...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...曇天暗く埠頭に觀衆の群も散りたり...
萩原朔太郎 「氷島」
...ルシタニヤ号に乗った友達を埠頭で見送ったときのことが頭に浮んだ...
久生十蘭 「川波」
...埠頭場(はとば)に立ったり幸神潟(こうじんがた)の岩から岩を伝ったりして...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...群がる埠頭の苦力(クリー)が罷業し始めた...
横光利一 「上海」
...」船長は会釈して甲板を降り埠頭の方へ消えていった...
横光利一 「旅愁」
...朝靄のかかった埠頭ではやがて船の荷積も終ろうとしていた...
横光利一 「旅愁」
...埠頭へ来てランチに乗つた頃雨が降り出した...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...日本市街の埠頭から乗つて...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...商埠地を過ぎて大西辺門から辺城に入ると...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...その戴宗を金沙灘(きんさたん)の埠頭(ふとう)に見送って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一行埠頭の茶店にはいって蜜柑など剥(む)く...
吉川英治 「随筆 新平家」
...信平氏の弟の遺骨を迎えたのが神戸埠頭だったので...
吉川英治 「随筆 新平家」
...埠頭に碇泊(ていはく)している船舶のマストにセイラーが双眼鏡をもってよじ登っていた...
吉行エイスケ 「スポールティフな娼婦」
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