...不埒だとまで心が荒立つて來る...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...放埒(わがまま)な感情がぴり/\と苛立って...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...私は 今日こそ と思つて隣の席へいつてなにかと話しかけてみたがにやにや笑ふばかりでさつぱり埒があかない...
中勘助 「銀の匙」
...自分は箸にも棒にもかからぬ放埒者(ほうらつもの)だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの不埒(ふらち)な八戒(はっかい)の解釈によれば...
中島敦 「悟浄歎異」
...尤も此の主婦さんの身にとつたならば埒の内に立ち盡して居ることが多勢の前に曝されて居るやうな心持であるかも知れぬ...
長塚節 「菜の花」
...熊が馬へ乗って埒(らち)の周囲をかけ廻る...
夏目漱石 「倫敦消息」
...思ったように簡単には埒(らち)があきません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こいつは何時まで噛み合せても埒(らち)はあきませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは言はば事件の埒外(らちぐわい)に居るやうなもので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...錢形平次の叡智も一向埒(らち)があかぬまゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...Hat=Caberra mono(冠り物)Immediately=Todie mar(ただいま)Tailor=Start here(仕立屋)Loafer=Fooratchi-no-yats(不埒(ふらち)な奴)A “bad hat”=Berrobo-yaru(べらぼう野郎)Colour=Eel oh(色)これらの単語が Serampan(こわれる)...
服部之総 「Moods cashey」
...素早く札を握つて埒外に飛びのかなければ完全に己れの札とはならないのである...
牧野信一 「昔の歌留多」
...それとも不埒な偽善でしょうか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...不埒(ふらち)な論法なる上何種のにもマルコが記したごとき変な肢がない...
南方熊楠 「十二支考」
...以後俺唯一人暮し遂に詩人としての放埒な生活を営むに至つた...
村山槐多 「悪魔の舌」
...表面放埒に見えつつ東野の底にいつも動かぬ慎しみだけは今も変ることはなかろうと思われても...
横光利一 「旅愁」
...埒(らち)もない男を恋い慕うぞ...
吉川英治 「日本名婦伝」
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