...一週間も二週間もこんなところに籠城(ろうじょう)しているのに飽(あ)きてきた...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...「これより南三町小田城趾」としるせる木標の立てるを見る...
大町桂月 「秋の筑波山」
...頸城(くびき)の平野を隔てて妙高(みょうこう)山が屹立(きつりつ)していて...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...大月には岩殿山(いわとのさん)の城あとがございまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...城内にある勤番武士のうちの誰かであると見当をつけてしまっていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし先生、城内で我々が、まだその腕前を海とも山とも見当のつけられないものがたった一人あるはずでございます、先生もひとつ、それをお考え下さいまし」「左様な人は……今もつくづくとそれを考えて、考え抜いたけれど、左様な人は一人もないのじゃ」「それがあるから不思議でございます」「誰じゃ、言って見給え」「それは先生、あの今度御新任になった御支配の駒井能登守でございます」「ナニ、駒井能登守殿?」小林もさすがにその突飛(とっぴ)な推察に驚かされたようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...大阪城の天守閣をフツ飛ばしたといふぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...軍衣は城のなかで燒けた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...四月十七日四月二十一日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 上落合より(赤城泰舒筆「雨海を渡る」の絵はがき)〕第十二信の別...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...王子は鉄の塔の絶頂の窓のところからお城の方を向いてこう叫びました...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...しば/\S川の土民の城に圧迫されつゝあつたにも拘らず...
横光利一 「静かなる羅列」
...その頃姫路城にいた羽柴秀吉に話し...
吉川英治 「大谷刑部」
...これが人間業(にんげんわざ)かとおどろかれるような巨城(きょじょう)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...――北の砦(とりで)には、三好党が拠(よ)り、南の小城には、細川藤孝(ふじたか)が拠っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひとり本城に残った桑山清左衛門という一将は...
吉川英治 「新書太閤記」
...城のまわりに塁壕(るいごう)を深く掘らせ...
吉川英治 「新書太閤記」
...家は城下の一隅にあって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...勝龍寺城の頃は、わずか二万石ほどの小大名であったのが、今では舅(しゅうと)の細川藤孝(ふじたか)は、丹後の田辺城にいて、あの地方における重鎮であった...
吉川英治 「日本名婦伝」
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