...自分は田舎で埋木(うもれぎ)のような心地(こころもち)で心細くってならない処...
泉鏡花 「婦系図」
...世に埋木(うもれぎ)の花咲く事もなかりし我れ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...「埋木」OSSIP SCHUBIN「アルフォンス・ド・ステルニイ氏は十一月にブルクセルに来て...
太宰治 「女の決闘」
...何の前後の関聯(かんれん)も無く「埋木」という小説の中の哀しい一行が...
太宰治 「東京八景」
...『埋木(うもれぎ)』と『即興詩人』である...
田山録弥 「明治文学の概観」
...『埋木』と『即興詩人』とは...
田山録弥 「明治文学の概観」
...なほ仙臺名産の埋木を廣く紹介かた/″\これで臺を作り...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...刳(く)り抜いて埋木(うめき)をしておいたって知れたもんだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...畳の上に置いてある埋木(うもれぎ)の茶托を眺(なが)める...
夏目漱石 「虞美人草」
...穴は埋木で塞(ふさ)がつて居るから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父上の御許(おんゆる)しこそなけれ母は御身(おんみ)を片田舎の埋木(うもれぎ)となすを惜しむ者...
福田英子 「妾の半生涯」
...シュウビンの「埋木」のやうな味はひの小説を何とかして書きたいものだと...
堀辰雄 「(アンデルゼンの「即興詩人」)」
...青々園埋木庵が探偵小説...
正岡容 「浅草燈籠」
...またある時松島にて重さ十斤ばかりの埋木の板をもらいて...
正岡子規 「俳人蕪村」
...其中でも「埋木」と「うたかたの記」と...
三島霜川 「自傳」
...町では「埋木細工(うもれぎざいく)」を名物として沢山売り出します...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...埋木(うめき)の口が落ちた途端には...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ひとりが立ってうやうやしく埋木をはずし……」「ウーム……」と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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