...手垢(てあか)で真黒(まっくろ)になっているあの蓋(ふた)を揚(あ)げると...
有島武郎 「一房の葡萄」
...清淨(しやうじやう)無垢(むく)の腕(かひな)の上に透(す)いて見える脈管(みやくくわん)の薄い水色...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...すべての伊太利(イタリー)人と同じに耳のうしろに垢(あか)を溜めて...
谷譲次 「踊る地平線」
...いつも垢抜(あかぬ)けのした服装をしているうえに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...無垢の少女を誘惑したとか...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それはわれわれ大人の頽廃(たいはい)しかけた徳義に対して子供の光り輝く清浄無垢が有する神秘である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...垢まみれの暖簾をくぐって...
直木三十五 「南国太平記」
...○蓬頭垢面(ほうとうこうめん)身(み)に襤褸(らんる)をまとい薦(こも)を被り椀を手にして犬と共に人家の勝手口を徘徊して残飯を乞うもの近来漸くその跡を絶てり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...垢拔けのした奧樣らしい人がポペラニヤ種の小犬をつれて歩いて來るのを見た...
永井荷風 「羊羹」
...これは多分垢肥(あかぶと)りだろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「お前の部屋の窓から水垢離を取つて居るのを見て居るうち...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手足の垢づいて居るのも浅ましさです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三本の椰子の木の模樣は如何にもアメリカの煙草の箱らしく垢拔けのしたものだつた...
林芙美子 「雨」
...埃(ほこり)と垢(あか)にまみれて沈んだ鉛色(なまりいろ)をしていた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...身体は垢と脂で煤色になり...
久生十蘭 「新西遊記」
...むやみに香類で垢(あか)を増すのみ...
南方熊楠 「十二支考」
...わけても折釘にぶら下げた垢まみれの着物やシャツや帽子や...
室生犀星 「幻影の都市」
...不潔な汗と垢(あか)にまみれた自分のその妄執のかなしさだけを見ていた...
山川方夫 「菊」
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