...髮ふり亂して垢光りする襤褸を著た女乞食が...
石川啄木 「葬列」
...私の蓬頭垢面(ほうとうこうめん)に反対(ひきか)えてノッペリした優男(やさおとこ)だったから少くも私よりは二...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...順ぐりに飛び込んで来る子供達を芋の子でも洗ふやうに垢(あか)を擦(こす)つてやる...
薄田泣菫 「茶話」
...無垢の信頼心は、罪なりや...
太宰治 「人間失格」
...たとへて見れば爪の垢ほどもわかつてはゐないのだ...
田山録弥 「心の階段」
...無垢な幼年時代から...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...それから風呂桶(ふろをけ)へ腰(こし)を掛(か)けてごし/\と洗(あら)ひながら「此(こ)りや燻(けぶ)つてえ」と復(また)沈(しづ)んだ儘(まゝ)ごし/\と垢(あか)を落(おと)して居(ゐ)たが「あゝ善(え)え處(とこ)だ...
長塚節 「土」
...果(はた)して汚く垢がたまっていた...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...此處へ忍び込めるのは猪之吉だけではないか」「猪之吉の水垢離のうち...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...苦労の垢(あか)や皺(しわ)が多かった...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...ひどく垢じみた中年男がやつて来ると...
原民喜 「壊滅の序曲」
...垢だらけになって...
久生十蘭 「蝶の絵」
...蓬髪垢面の一教誨師に会ひたり...
牧野信一 「変装綺譚」
...金無垢の観世音と両宝陀羅尼経とを貰う...
正岡容 「我が圓朝研究」
...これはまた尚だ木綿の黒紋付の羽織に垢づいた袷で...
三島霜川 「昔の女」
...清淨無垢といふ觀念の誤謬をも説いたが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...水垢離(ごり)をしている男だろう」「なるほど...
吉川英治 「江戸三国志」
...旅垢(たびあか)にまみれた狩衣(かりぎぬ)の下に...
吉川英治 「源頼朝」
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