...もし項羽(こうう)に英雄の器があれば、垢を含んでも、烏江を渡るです...
芥川龍之介 「英雄の器」
...「その小さい壜の方を耳の垢ほどでも嘗めて見ろ...
有島武郎 「お末の死」
...垢だらけの胸を披(はだ)けて人の見る前に乳房を投げ出して居る! この光景は...
石川啄木 「葬列」
...四十歳に近い色白の垢(あか)ぬけのした婦人がついていて...
海野十三 「すり替え怪画」
...垢(あか)ぬけのしないこと夥(おびただ)しい...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...垢すり器を使う利点については1冊の本を書いた...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...不垢(ふく)にして...
高神覚昇 「般若心経講義」
...「善は無垢(むく)ならざるべからず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お浜は垢のたまった脛をちらつかせながら...
中村地平 「南方郵信」
...佐藤垢石君が書いているが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...打つに點なき潔白無垢の身なりけるを...
一葉 「暗夜」
...垢だらけの素袷に冷飯草履をはき...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...襟すじから耳のうしろへかけた辺りがすっきりと垢抜けていて男でさえも惚々するくらい...
久生十蘭 「魔都」
...あごや顔が垢(あか)汚れている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...鍬で鼻の垢(あか)を掘りしては...
宮原晃一郎 「漁師の冒険」
...もっとせっせと垢(あか)おとしをやっているところのつやについては皆目めがつかぬ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...清浄無垢(せいじょうむく)な姿をした彼女は...
夢野久作 「少女地獄」
...耳の垢(あか)をのぞいて...
吉川英治 「三国志」
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