...型の如く取調べが進められた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...屹度一遍ずつは型の如く私を叱る...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...私達の流線型は魚鱗の流線型の如く...
中井正一 「図書館法と出版界」
...御幣(ごへい)も型の如くしつらえました...
中里介山 「大菩薩峠」
...型の如く腹をこはして了つた...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...薄暗い内陣の両側には型の如く天井の一段低い側堂が付いて...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...見物席は岩山を彫り刻んで造られた型の如くの半円形階段席であって...
野上豊一郎 「エトナ」
...型の如く鹽辛聲(しほからごえ)を振り絞つて居りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...型の如く飾つた奧の八疊の隣...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次は型の如く線香を上げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...穴の奥には型の如く木の箱があり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...其處を型の如く飾つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御藏前の板倉屋といふのは、當時一流の札差(ふださし)で、主人の久兵衞は聞えた大町人でもあり、金があるに任せてバラ撒(ま)くので、大通(だいつう)といふ實はカモの別名のやうな綽名(あだな)があり、獨り娘のお絹は、型の如く美人で、引く手あまたの人氣娘でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」裁判長は型の如く訊問を終へたがやがて又記録を繰つて一審判決の原本を見出した...
平出修 「公判」
...儀式は型の如く運ばれたのであつたが...
正宗白鳥 「昔の西片町の人」
...型の如く爪先立ちに跼(うずく)まった...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...二官も型の如く、ある罪人の後家を妻として、お蝶という子をもうけた...
吉川英治 「江戸三国志」
...だが、前の両者とか、伊勢の北畠具教とか、大和の柳生家とかいう兵法家は、やはり当時でも、少数な宗家的な存在であって、一般の武者修行といえば、型の如く、一剣一笠で樹下石上を行とし、克己を主旨として、諸国を踏破するのが、本来であったにちがいない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索