...露垂るばかりの黒髪は...
泉鏡花 「活人形」
...秋の日や竹の實垂るる垣の外落栗や山路は遲き月明り爐の灰にこぼるる榾の木の葉かな野茨にからまる萩の盛りかなこれらの句のある帳面の表紙はとれてゐる...
小穴隆一 「二つの繪」
...垂るる若葉の下がくれ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...神の愛護は彼に垂る』或は卒伍の卑き者罵り呼ぶにいで逢へば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...諸神諸人を司どる天王之に愛を垂る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...大なる獅子の鳶色の*毛皮――足まで垂るゝもの――肩のりに投げかけて鋭利の槍を手に取りぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其脚に垂るゝを取りて肩にかけ又長槍を手に取りぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...然として*涙垂る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...神無月濃き紅の紐垂るる鶏頭の花白菊の花十一月といふ季節を音楽的に表現したものである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その木下を通る者頭を垂るとあり...
南方熊楠 「十二支考」
...支那最古の書てふ『山海経』に、〈旄馬(ぼうば)その状(かたち)馬のごとし、四節毛あり〉、『事物紺珠(かんじゅ)』に〈旄馬足四節ばかり、毛垂る、南海外に出づ〉...
南方熊楠 「十二支考」
...夕五時に凋れ垂るときゝ...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...(画家首(こうべ)を垂る...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...古今哲學を以て名を青史に垂るゝもの幾人ぞ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...なぜ陰気な苔や雫の垂る石に附いた餌(えさ)を蟾蜍(ひきかえる)のように啜(すす)っているのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...ただ涙を垂るるのみで...
吉川英治 「三国志」
...彼の五体を駆けめぐっている血行と頭脳の活動から垂るる滴々(てきてき)のものだといったほうがあたっていよう...
吉川英治 「新書太閤記」
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