...坦々たる其一等道路(と村人が呼ぶ)の...
石川啄木 「天鵞絨」
...坦々とつづいている...
太宰治 「猿ヶ島」
...坦々(たんたん)たる白土の道を西へ走る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...坦々たる大道矢のごとく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...読者がこの抑揚のない坦々とした論調に僻易しない限り...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...著者は之をまるでモダンな筆致で坦々とリアリスティックに描き出す...
戸坂潤 「読書法」
...文化世間での苦労人らしい坦々たる論調と共に長者らしい鷹揚ささえも備わっているのである...
戸坂潤 「読書法」
...あとは坦々(たんたん)たる道...
中里介山 「大菩薩峠」
...陽気で、坦々として、而(しか)も己を売らないことをと、わが魂の願ふことであつた!木蔭神社の鳥居が光をうけて楡(にれ)の葉が小さく揺すれる夏の昼の青々した木蔭は私の後悔を宥(なだ)めてくれる暗い後悔 いつでも附纏ふ後悔馬鹿々々しい破笑にみちた私の過去はやがて涙つぽい晦暝(くわいめい)となりやがて根強い疲労となつたかくて今では朝から夜まで忍従することのほかに生活を持たない怨みもなく喪心したやうに空を見上げる私の眼(まなこ)――神社の鳥居が光をうけて楡の葉が小さく揺すれる夏の昼の青々した木蔭は私の後悔を宥めてくれる失せし希望暗き空へと消え行きぬわが若き日を燃えし希望は...
中原中也 「山羊の歌」
...父の好きな團子汁をつくつたりして坦々とした歳月をすごしてゐたのである...
林芙美子 「婚期」
...坦々たる大道の存在を足利時代以前に想像することは不可能であるからして...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...君の文学は坦々として毫(ごう)も鬼面人を驚かすようなこと無く...
正宗白鳥 「弔辞(徳田秋声)」
...けっして坦々たる道ではなく...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...坦々でなく紆餘曲折端睨すべからざる中に偉人の俤を偲ぶといふ風にするのが眞に是れ偉人を偉人として遇し...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...あの坦々のくしゃくしゃを見れば...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一日に千個も坦々(たんたん)と描き...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...坦々として光り輝いた広場に群った彫像から噴き上る幾多の噴水の壮麗さ...
横光利一 「欧洲紀行」
...むしろ坦々(たんたん)とした道の無聊(ぶりょう)に...
吉川英治 「新書太閤記」
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