...列国数十山を界し海を隔つといへども坤輿の上あに足跡の通ぜざるなしとせんや...
津田左右吉 「史論の流行」
...上等の国飛び切りの国であるから坤輿の上...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...坤輿一球透き通り仰ぎて上に見るがごと下にも光る千萬(せんまん)の星の宿りを眺め得ば下界の名さへ空しくて我世いみじと知るべきを...
土井晩翠 「天地有情」
...現に坤輿の精液を吸涸せんとするの概あるにあらずや...
内藤湖南 「學變臆説」
...一五七一年版のオルテリゥスの「全世界図」(これは万暦壬寅に利瑪竇(マテオリッチ)の「坤輿全図」となって日本にも伝えられた)には南回帰線から南極に及ぶ仮想の大陸を描いて未知の南大陸 Terra austraris nondum cognita と命名しているが...
久生十蘭 「南極記」
...「坤輿図識(こんよずしき)」と題してこれを出版した...
穂積陳重 「法窓夜話」
...日々食を与えたが(一六五八年版ツヴェ『莫士科坤輿誌(コスモグラフィー・モスコヴィト)』八六頁)...
南方熊楠 「十二支考」
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