...寧(むし)ろ彼等が白日夢裡(はくじつむり)に逍遙遊(せうえうゆう)を恣(ほしいまま)にしたる別乾坤(べつけんこん)なりと称すべきか...
芥川龍之介 「骨董羹」
...乾坤(けんこん)寂(じゃく)となる...
泉鏡花 「霰ふる」
...さて天地乾坤を見渡してみて何か別の面白いものを見出してこい...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...時政公の乾坤一擲の御意気ものすごく...
太宰治 「右大臣実朝」
...乾坤一擲(けんこんいってき)という言葉はこんな場合に使ってはいけないだろうが...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...惠棟の易例にも古文の易の上下には本と初九初六及び用九用六の文なし、説者は初九初六皆漢人の加ふる所といへども、孔子の十翼には、坤の六二の象傳、大有の初九の象傳、文言の乾元用九、坤の用六の象傳等に九六の字があるから、孔子の時から有るといつて居るが、これは易の數に關する考は十翼の作られた頃に起つたものといふことを明らかにするのみで、それ以前には存在せなかつた證據ともすることが出來る...
内藤湖南 「易疑」
...現に坤輿の精液を吸涸せんとするの概あるにあらずや...
内藤湖南 「學變臆説」
...これも易の坤卦から取ったので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...百年三万六千日乾坤(けんこん)を提(ひっさ)げて迎に来ても上がる事はついにできぬ...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...質實剛健の性格と乾坤一擲的の氣魄と冷靜精緻なる頭腦とを具備した眞に理想的の米國式英雄であつて...
成瀬無極 「「トンネル」に就いて」
...乾坤日夜浮...
平野萬里 「晶子鑑賞」
......
前田普羅 「普羅句集」
...乾坤(けんこん)の美は区々たる理論の包轄し得べき者に非るを...
山路愛山 「詩人論」
...舞台面上に別乾坤(けんこん)を形成して行く...
夢野久作 「能とは何か」
...あたかも天魔と地神が乾坤(けんこん)を戦場と化して組み合っているようだった...
吉川英治 「三国志」
...乾坤(けんこん)一擲(てき)...
吉川英治 「私本太平記」
...乾坤の一首のような内容...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...奥の机から首をのばした乾坤堂は...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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