...ふたとせあまりがほどの坐食に...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...金も持たずに坐食してぴらしやらしてゐる都会の人達の生活に比べて...
田山録弥 「スケツチ」
...此の儘無爲無能に父の財産を坐食して居た處で...
永井荷風 「新歸朝者日記 拾遺」
...まだ坐食(ゐぐひ)の不安な境遇に居(お)るに違(ちがひ)ないとは思ふけれども...
夏目漱石 「それから」
...まだ坐食(いぐい)の不安な境遇に居(お)るに違ないとは思うけれども...
夏目漱石 「それから」
...愚民を騙(たぶら)かして坐食しておる坊主と商人...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...初め長女敬が母と共に坐食するに忍びぬといって...
森鴎外 「渋江抽斎」
...若いものが坐食していては悪い...
森鴎外 「渋江抽斎」
...坐食していてはならぬと思って...
山本周五郎 「日本婦道記」
...その坐食の資本(もと)も...
吉川英治 「大岡越前」
...無為(むい)、坐食、そんな日がもう五年目になる――『よく過ごして来られたもの』と、平田賛五郎(ひらたさんごろう)も、われながら不思議に思う...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...――然し、雪の日からもう七日経ったが、坐食の浪宅には、経済的には何の変化も起らない...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...何十人もいる野盗の一族ではすぐ坐食してしまうのだった...
吉川英治 「親鸞」
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