...窓の方に寄りて坐りたるは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...いつまでもじっと人の往来する通路に坐りこんで...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...私は坐り直して、――小……と書きにかかったが、これはどうしたわけか、私の胸は、急にキューンと切ない想いに締めつけられたのであった...
高見順 「如何なる星の下に」
...部屋が丸見えのところにあつかましく坐り込んでいる私の眼から隠れて脱ぐことはできないわけだが...
高見順 「如何なる星の下に」
...登は庭の方を向いて坐りながら...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...……こんな坐り方なんかして...
豊島与志雄 「反抗」
...坐り直そうとしたが...
直木三十五 「南国太平記」
...御坐り遊ばせ」と叮嚀(ていねい)な命令を下した...
夏目漱石 「虞美人草」
...疊の上にどつかと坐りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...……わしがここへ坐りこんでから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...千々子さまのサロンの床(ゆか)に座布団を敷いて坐りこみ...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...暗い土間に坐りこんだらしかった...
火野葦平 「糞尿譚」
...向うむきに坐りこんでいる...
森本薫 「女の一生」
...膝(ひざ)を固くして坐り直し...
山本周五郎 「季節のない街」
...それでもあがって来て膳(ぜん)の向うへ坐り...
山本周五郎 「ちゃん」
...戻って来て光辰の脇に坐りながら...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...資生堂でときどき黙っている氏の横のテーブルに坐り合せて見ていた事がある...
横光利一 「欧洲紀行」
...むしろ、鎌倉御家人どもの眼をあざむくにも、徐々に大事を計ってゆくにも、よい階段(きざはし)とすら思うている」「おゆるしください」刎(は)ね起きて、「とは知らず、直義の小心から推量などして、雑言を吐きちらし、申しわけもございませぬ」と、彼は手をつかえ、高氏はその肩につかまって、共に起きて、草に坐り直した...
吉川英治 「私本太平記」
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