...けれども机に向っておぬいさんと対坐すると...
有島武郎 「星座」
...かゝる女と並び坐することを得しならん...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...大にしては我々が大日本の教育を乱すといふ罪にも坐する次第で...
石川啄木 「雲は天才である」
...その人たちと対坐する...
上村松園 「友人」
...コロンウェルの輩(はい)数知れぬほど御位(みくらい)の周囲に坐するあり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...土瓦(やきもの)の破片(くだけ)を以て身を掻(か)きつつ灰の中に坐する有様であった...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...もし四本柱に坐する事を得ばこれ終(おわり)を全くするもの...
永井荷風 「一夕」
...諸君我輩の叫声に耳を掩(おお)ひつつ干物(ひもの)の如き塩焼の肴(さかな)打眺めて坐する浮世の義理また辛(つら)しといふべし...
永井荷風 「桑中喜語」
...われ此の花に相対して馥郁たる其の香風(かうふう)の中(うち)に坐するや...
永井荷風 「来青花」
...前の室内で椅子によって対坐することとなりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...苟(いやし)くも人に対して正坐する時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...くつきり晴れた朝の空に安坐する雲仙嶽の方に...
長谷健 「天草の春」
...南廂に坐する黒衣の掌典二人...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...対坐するとき視線をぼやかそうという心なのかもしれない...
久生十蘭 「ノア」
...その他の者が一人でも同坐すると私は決してハニカミや遠慮でもないのに...
牧野信一 「風流旅行」
...石上に坐するに都て土塵なし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...雲より声を出す神と浄土に坐する阿弥陀仏とがその直観的な姿においてはなはだしい相違を示すにかかわらず...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...弟子たちもこの長老とともに僧堂の内に坐するのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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