...大にしては我々が大日本の教育を亂すといふ罪にも坐する次第で...
石川啄木 「雲は天才である」
...コロンウェルの輩(はい)数知れぬほど御位(みくらい)の周囲に坐するあり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...常住さながら花心に坐する心地がするのはこのごろのことである...
薄田泣菫 「茶話」
...十年百年この一室に静坐するとも...
谷崎潤一郎 「刺青」
...左内東奥に坐する五...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...各自の卓に坐するを見る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...苟(いやし)くも人に対して正坐する時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...余はすでに倫敦の塵(ちり)と音を遥(はる)かの下界に残して五重の塔の天辺(てっぺん)に独坐するような気分がしているのに耳の元で「上りましょう」という催促を受けたから...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...ひらめかす爲に腰から兩側に垂れる帶も坐するよりは立つた方が...
原勝郎 「鞦韆考」
...対坐するものに意外な感じを抱かせた...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...霊媒が床前(とこまえ)の座蒲団に正坐すると...
久生十蘭 「雲の小径」
...対坐するとき視線をぼやかそうという心なのかもしれない...
久生十蘭 「ノア」
...死と向い合って坐する幾日を...
松永延造 「ラ氏の笛」
...尻の皮硬化して樹岩に坐するに便あり...
南方熊楠 「十二支考」
...帝朝に坐するごとに必ずまず尾を掉(ふ)って吠えて人を静めた...
南方熊楠 「十二支考」
...それは帝玄徳の陣坐するすぐ附近の林からであった...
吉川英治 「三国志」
...坐する椅子(いす)は高く...
吉川英治 「新・水滸伝」
...弟子たちもこの長老とともに僧堂の内に坐するのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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