...かゝる女と並び坐することを得しならん...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...その人たちと対坐する...
上村松園 「友人」
...常住さながら花心に坐する心地がするのはこのごろのことである...
薄田泣菫 「茶話」
...床上に枯坐する慣(なら)ひなりき...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...彼が余り烱眼家(けいがんか)たりし罪に坐するのみ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...館長は宛然陣營の中に坐するが如く思はれたり...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
...前の室内で椅子によって対坐することとなりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...苟(いやし)くも人に対して正坐する時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...汝を給仕せんがために暫らく汝の右に坐することを許せ...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...自分とじぶんに対坐するような心もちで...
林不忘 「あの顔」
...ひらめかす爲に腰から兩側に垂れる帶も坐するよりは立つた方が...
原勝郎 「鞦韆考」
...また一には伝播に対する自然の障碍(しょうがい)の未だ除かれざるものが数多あったに坐する...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...客を置ざりに中坐するといふ法があるか...
樋口一葉 「にごりえ」
...対坐するものに意外な感じを抱かせた...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...霊媒が床前(とこまえ)の座蒲団に正坐すると...
久生十蘭 「雲の小径」
...対坐するとき視線をぼやかそうという心なのかもしれない...
久生十蘭 「ノア」
...心から尊敬して土下坐する者を持たない民は...
吉川英治 「新書太閤記」
...雲より声を出す神と浄土に坐する阿弥陀仏とがその直観的な姿においてはなはだしい相違を示すにかかわらず...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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