...けれども机に向っておぬいさんと対坐すると...
有島武郎 「星座」
...土星が十二獣帯の第八宮に坐するという場合には...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...大にしては我々が大日本の教育を乱すといふ罪にも坐する次第で...
石川啄木 「雲は天才である」
...コロンウェルの輩(はい)数知れぬほど御位(みくらい)の周囲に坐するあり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...土瓦(やきもの)の破片(くだけ)を以て身を掻(か)きつつ灰の中に坐する有様であった...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...十年百年この一室に静坐するとも...
谷崎潤一郎 「刺青」
...雨の晴るゝを待たむとて其儘車中に坐するに...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...わたしをしてその後十年の間この劇場の観棚(かんぽう)に坐することを躊躇(ちゅうちょ)せしめたのである...
永井荷風 「十日の菊」
...館長は宛然陣營の中に坐するが如く思はれたり...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
...くつきり晴れた朝の空に安坐する雲仙嶽の方に...
長谷健 「天草の春」
...南廂に坐する黒衣の掌典二人...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...貧相な同心づれとふたりっきりで対坐するなどは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...大盤石の上に安坐する時は誇りが一切に代るのだ...
北條民雄 「独語」
...死と向い合って坐する幾日を...
松永延造 「ラ氏の笛」
...尻の皮硬化して樹岩に坐するに便あり...
南方熊楠 「十二支考」
...榛軒の非難は洋医方を知らざるに坐するものであつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その武門の棟梁(とうりょう)に下坐する民も...
吉川英治 「新書太閤記」
...弟子たちもこの長老とともに僧堂の内に坐するのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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