...恰(あたか)も渭川(ゐせん)淇水(きすゐ)の間(かん)に坐するが如し...
芥川龍之介 「骨董羹」
...土瓦(やきもの)の破片(くだけ)を以て身を掻(か)きつつ灰の中に坐する有様であった...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...此は難波の比売碁曾(ヒメゴソ)の社に坐す...
高木敏雄 「比較神話学」
...坐するを汝常としつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...三台に坐するの宰相よりも...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...彼はその身は獄中に安坐するも...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...日あたりの縁に坐するに額おのづと汗ばむ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...わたしをしてその後十年の間この劇場の観棚(かんぽう)に坐することを躊躇(ちゅうちょ)せしめたのである...
永井荷風 「十日の菊」
...われ此の花に相対して馥郁たる其の香風(かうふう)の中(うち)に坐するや...
永井荷風 「来青花」
...部屋へどっかと安坐すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとり畝道をあるきつかれて野中の丘に坐すればなにごとの眺望かゆいて消えざるなし...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...くつきり晴れた朝の空に安坐する雲仙嶽の方に...
長谷健 「天草の春」
...ひらめかす爲に腰から兩側に垂れる帶も坐するよりは立つた方が...
原勝郎 「鞦韆考」
...是に於てハリダースは自分の傍に王の坐すことを始めて知つて...
松本文三郎 「印度の聖人」
...清源の陳褒別業に隠居し夜窓に臨んで坐す...
南方熊楠 「十二支考」
...石上に坐するに都て土塵なし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...まさしく蜀帝の陣坐するところだ...
吉川英治 「三国志」
...それは帝玄徳の陣坐するすぐ附近の林からであった...
吉川英治 「三国志」
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